テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:少年少女スポーツの指導者って、なにを教えるべきなのでしょう、

2024年04月09日 | 世の中

春はスポーツの季節でもあります、

いつの間にか春の選抜高校野球が終わり、プロ野球が開幕、

今年は忙しかったので、高校野球はほとんど観ませんでした、

ですが、、、

たまたま観た試合で、またまた高校野球のちょっとおかしなところを垣間見てしまいました、

何回か書いていますが、権威主義的に見えてしまう開会式が嫌いなので、
(あの入場行進、嫌だなあ)

ちょっとした綻びでも、イチャモンをつけたくなるようなのです・・・

スイマセン、

でも、やっぱりそうなんだろうなと、思ってしまうシーンがあったので、

まずはそこから書くことにしましょう、

劣勢のチームの監督さん、

投手が四球を出してピンチを招いた時、苦虫を嚙んだような表情に、

マウンド上では、投手と捕手が笑顔で会話

ガンバろう!!みたいな感じで言葉を交わしています、

その後、得点を許した時、メチャ怒りの表情の監督さん

捕手はホームベースから気落ちしそうなナインを笑顔で鼓舞しています、

敗戦後、TVのインタビューで監督さんは、

(選手を)鍛え直して夏を目指します

とコメントされていました、

う~ん、鍛え直すですか、

ま、一昔前なら当たり前のコメントでしょう、今はどうでしょうか?

監督さんの敗戦への悔しさが滲み出過ぎ、

選手の気持ちより、監督さん自身の気持ちが出過ぎているような気がして、

あ~~、こういう監督さん、まだいるんだ!!と思ってしまいました、

この監督さん、自分の欲望を満たすために監督業をやっているのではないか?

と感じたからです、

もちろん、ワタシはこの監督さんの力量も指導方針も性格も、何も存じ上げないので、

ワタシの思い込みに過ぎないのですが、、、

負けていてもニコニコしながら選手たちの動きを眺めている監督さんもおられます、

決して選手を叱らない監督さんもおられます、

そんな監督さんの方が好きやな、

話は変わりますが、近所のグランドでちびっこサッカーのチームが良く練習しています、

多分、小学校低学年の選手たち、ホントのちびっこです、

指導しているのは20代前半?下手をすると大学生のお兄ちゃんかもしれません、

その指導員?の言葉遣いが酷くて、いつも嫌な気分になってました、
(数年前の話)

さっき言っただろう!!

なんで出来ないの!!

言った通りにやれよ!!

ま、こんな調子です、

おいおい、まだ身長1mちょっとしかないような子供に対して、

なにを怒鳴ってるんだよ!!オマエ

と、外野から怒鳴りたくなりますが、流石にそれはしませんでしたが^^)

あの指導員も、少年スポーツを指導するという意味が分かっていないような気がします、

自分の支配欲を満たすために指導しているように感じてしまいます、

少年少女スポーツの指導員の資格って、あるのか

スポーツ好きのお兄ちゃんが勝手にやってるんじゃないの?

保護者に祀り上げられてエエ気になってんのと違うか?

と、調べてみたら、、、

2020年に公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)が、従来の規定を見直し

「日本スポーツ少年団指導者・リーダー規程」〔令和2(2020)年4月施行〕

を制定していました、

おいおい、4年ほど前にやっとですか、、、

ま、無いよりはマシですが、

背景には、子供のスポーツ事故、指導者の選手へのパワハラ、暴力事件などがあったからだようです、

(JSPOのHPから一部抜粋転載)
残念ながらスポーツ界においては指導者による暴力等の反倫理的行為が起きていることも事実です。また、人々のスポーツに対する価値観も多様化しており、指導においては競技力の向上のみならず、常に新しい時代に適した関わり方が求められています。

この時の改定で、

指導員は“日本スポーツ協会公認指導者資格(JSPO公認資格)”の保有が必須となりました、

それまでは誰でも勝手に指導出来たんですかね?そりゃアカンわ、

さらにこういう良い事も書いてあります、

スポーツ少年団の社会的な使命(スポーツ少年団理念)

そう、少年スポーツとはこういう事ですよね、

理念には“競技技術の向上”は入っていないんですよ、はい、

まあ、高校生ともなると技術的な事も大切でしょうが、

すくなくとも、小学校低学年の子供に“技術を教える”必要はないでしょう、

教えるべきはスポーツを楽しむ術とか、仲間との連帯感とか、

スポーツを通じて周りの人の愛情を感じることでしょう、

高校生でも、技術や体力(今はもうないと思うけど根性とか)を優先して指導するよりも、

自主性や自ら考える力を中心に指導した方が、

良い結果が出る場合も多いのではないでしょうか、

そんな指導方法の例として『サイレントサッカー』というのがあります、

これが面白い!!

というか、これが少年スポーツの基本になるべき思考回路のような気がしています、

が、ちょっと長くなってきたので、

『サイレントサッカー』については次回の記事で書くことにします、

とにかく、少年スポーツの指導者は怒鳴っちゃいけません、

つづく、、、