テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事22~PCR検査数が少し増えた!?でも、、、これをどう観るか?

2020年05月11日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事22~PCR検査数が少し増えた!?でも、、、これをどう観るか?

もう2カ月以上、云われ続けています、

日本国内のPCR検査数が少な過ぎる!

でも、この数日、検査数に動きがありました、連休明けの8日に急増しました、

とりあえずこの1週間の新規感染者数とPCR検査数を掲出しときます、

(厚労省日報:当日正午の数字)
     感染者数 新規感染者 新規PCR検査数 陽性率
5月  4日 15057 +200 +1332      15.0%  
5月  5日 15231 +173 +1757         9.8%  
5月  6日 15354 +122 +1644         7.4%  
5月  7日 15463 +109 +1103      9.9% 
5月  8日 15547 + 95    +12389        0.8%  
5月  9日 15649 + 81    +9159    0.9% 
5月10日 15747    +104   +2259    4.6% 

そして、この1週間の陽性率=2.8%!低い!!
※PCR検査から陽性判定までタイムラグがあるので、単日の陽性率は意味がありません

今日も、
5月11日 15798 + 70 +3948    1.7%  と新規感染者は少ないです、

これをどう理解したらいいのか?

やはり『不思議な動きをする国内の感染者数の動向』について、ちょっと書いてみます、

◆先進国では圧倒的に歴然と少ない日本のPCR検査数

もう、少ないことは論証の必要さえない状態ですが、一応数字を追ってみると、、、これが案外分かりやすいグラフとかがないのです、

PCR検査数と死亡率に関するとっても難しいグラフはこちら ⇒

これは、、、正確に説明不可能です、スイマセン、

とにかく、検査数が少ないのは、実態を把握できないし、死亡者も増える傾向にある、ということらしいです、
(難しい、、、)

で、こちらはTVで使用されたフリップの写真、これくらいの理解で十分かな?

こちらのサイトから引用しました ⇒

『新型コロナ、日本のPCR検査数はOECD加盟国36カ国中35位。世界と比べても際立つ少なさ』

とりあえず、日本国内のPCR検査数は少なすぎる!ということを覚えておいてください、

で、ざっくりとPCR検査についての日本の事情を追います、

◆2月、感染拡大当初は戦略的に(意図的に)少なかった、この戦略にはある程度効果も妥当性もあった、

感染拡大当初(2月)の“クラスター潰し”戦略は、ま、1つの選択肢であったと考えています、

“クラスター潰し戦略とは、、、

”限られた検査体制を有効に活用するという意味で、“クラスター周辺の濃厚接触者”のみ、“4日ほど高熱が続いた”、“中国からの帰国者”のみを検査の対象にしていた時期です、

ま、ぶっちゃけ、検査体制が整っていなかった、という実情も背景にあったと思います、

そのためPCR検査数は最小限に抑えられました。

それでも、当初の“クラスター潰し”戦略は感染拡大を押さえる効果がある程度はあったと考えます、

◆しかし、クラスターが追えなくなった段階で積極的なPCR検査拡大が必要になりました、

感染ルートが追えなくなった3月中旬以降は、クラスター潰し戦略が間に合わなくなり、“PCR検査を増やすべき事態”になりました、

理由は2つ、

前提は“すべての発生源を追えなくなった”のだから、、、その上で、

① 検査数が多い方が、それだけ感染の実態を追える(確認出来る)、という、これは今や世界の常識、韓国の徹底した大量検査実施は成功例となりました、

2つ目は親しい読者Hさんからの指摘だったのですが、

② 『検査数が少ない!』ということ自体がさまざまな憶測風評疑惑を呼ぶ、という指摘、

もっともです、ご指摘でこの視点に気付かされました、

なにやら今の政府の(他の事案の)やり口を見ていると、こういう穿った見方が出てくるのも良く分かります、
(この数日、ワタシも政府に対しては辛口です)

・感染実態を知りたい、正確な情報が欲しい
・でも情報も検査数も少ないから、国民はどうも安心できない、政府を信用できない
・だから、PCR検査数は増やすべき、

という、至ってシンプル理屈、国民の当たり前の欲求です、

安倍さんも4月7日(発表は6日らしいです)に1日@2万件体制まで増やすと明言、
(検査するとは云ってないかも)

でも、1カ月以上たった今でも検査数は増えていない、なぜなのか?

基本的に、検査を一手に担う保健所の体制の問題は、10年前に遠因があるようです、

この辺りの事は毎日新聞のこちらの記事が詳しいです ⇒

それと、、、

◆安倍さんのコロナウイルス対策への本気度は疑わしい、

記者会見で『安倍さんは本気でやる気がないではないか!?』と問うた記者さんもいましたが、マジに安倍さんはコロナウイルス対策には本気ではないと思う、

というか、安倍さん自身は、この事態が国難レベルの大難題であることを、本当は実感できていないのではないか?という気がしています、

安倍さんの興味分野以外からいきなり飛んできたコロナウイルス対策という国難レベルのテーマに、仕方なく対応している感じがします、

本気でやりたいのはオリンピックの開催であり、憲法改正であり、保身のための検察官の定年延長かもしれません、このテーマへの執着心はすごく感じます、

憲法改正問題では多少なりとも自分の言葉がありました、

でも、コロナの件では自らの言葉が全くなくなりました、原稿棒読み、、、たぶん、問題の本質を理解で出来ていないと思います、
(今日は辛口^^)

でも、約束した以上、実現するのが政治家の責任です、

PCR検査数が未だに増えないことに対する説明と、本気の改善策の実施を望みます、

また、PCR検査を受ける目安(37.5度。4日間続いたら)に関しての加藤厚労相の国会での発言、

まるでワタシたちが勝手に勘違いをしていたかのような言い回し、あれもアキマセン!

言い逃れをしようとしたらアキマセン!!

素直に謝れば、こんな時期、だれも必要以上の追及はしません、コロナウイルスの事で忙しいのに、まったく時間がもったいない、、、

このシリーズ記事はあくまで、公開されている様々な数字から、現在起こっている事象を独酌酔言的に(逃げ口上^^)分析するのが主旨です、

なので、このセンテンスはちょっと主旨から外れています、スイマセン、

政府批判がこの記事の目的ではありません!、、、

が、今日はちょっと筆が勝手に走りました、、、お許しあれ、

気を取り直して本筋に戻ります、

◆保健所以外のルートでの検査も徐々に増えて来ています、

政府がグズグズしているので民間がガンバっています、ま、政府のご指導もあるのかもしれませんが^^)、

4月30日に東京医師会がPCR検査センターを12カ所開設することを発表、

大阪医師会も大阪府と連携してドライブスルー方式の検査センターを開設しています、

保健所以外での検査がやっと動き出しましたが、遅きに失した感は拭えません、

◆先週前半はホントにPCR検査数が少なかったが、連休明けの8日(金)、9日(土)に検査数が急増しました、

で、やっと本題です、

連休明けの8日9日にPSR検査数が急増、

(厚労省日報:当日正午の数字)
                感染者数 新規感染者 新規PCR検査数 陽性率
5月  4日 15057 +200 +1332  15.0%  
5月  5日 15231 +173 +1757       9.8%  
5月  6日 15354 +122 +1644       7.4%  
5月  7日 15463 +109 +1103  9.9% 
5月  8日 15547 + 95   +12389       0.8%  
5月  9日 15649 + 81    +9159   0.9% 
5月10日 15747   +104    +2259   4.6% 
5月11日 15798 + 70  +3948   1.7%

そして、この1週間の陽性率=2.8%、低いです、
※PCR検査から陽性判定までタイムラグがあるので、単日の陽性率は意味がありません、

8日(金)に過去最高の1日12398件を記録、

これはおそらく集計の都合です、民間の検査も含めての集計が上手くいっていないようです、

ちょっと寄り道しますが、

PCR検査数の集計は、、、なんと、現状では各所が紙ベースで厚労省に報告を上げているようです、、、え~!!マジ!?、、、な感じ、

今やっと、Webでの報告システムのテストが始まったそうです、、、

なんともはや、、、紙文化の省庁(象徴)、唖然、、、日本の省庁は本当にIT化が遅れているようです、
(この件、NHKで11日(月)に報道されましたが、記事は見つかりませんでした)

閑話休題、本筋に戻りましょう、

連休明けの8日(金)にPCR検査数が急増しました、9日(土)もまずまずの検査数、

なのに、新規感染者数はそこまで増えていません、というか、なにやら終息への光が見える数字に落ち着いています、

PCR検査数の集計自体にも疑念があるという意見もあるし、患者数も疑わしいという見方もあります、

その日のPCR検査数の基準もはっきりしない、どういう数なのか?ワタシにはわかりません、

検査結果が判明する期間は、厚労省HPでは1日~数日、エリアの体制次第では4・5日掛かるとの記述もありますし、現場の疲弊で1週間かかる場合もあるとか、

ので、もう数日観ないといけませんが、新規感染者は少ない、PCR検査が増えても少ない、

この事態をどう判断するのか?

このシリーズ記事当初から書いている“日本の感染拡大のスピードが緩やかな不思議”と同じような感覚です、

もし、この数字が実態なら、陽性率はどんどん下がっているのなら、、、それはそれで嬉しい、これはもう朗報でしかない、希望の光、

それとも、検査数が増えた1週間後くらいに新規感染者数が激増するのか?

公表されているPCR検査数自体が信用できないのか? 検査精度も信用できないのか?

他に落とし穴があるのか?ワタシの知らないところで何かが起こっているのか?

この問題、まだまだ予断を許しませんが、どこかで誰かに決着を付けて欲しいですな~、

まずは、四の五の言わずにPCR検査数をそれなりの数まで増やす、

症状のある検査希望の方を漏らさず検査する、

そして、正確な情報を発信する、これに尽きます、

政府も自治体も頑張ってくださいませ、

現場は大変でしょうが、なんとかよろしくお願いします、



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