blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

芸がない

2010-12-21 23:01:08 | 日記
決算月を過ぎても一向に落ち着きを見せないわが部署だが、年末の押し込みが入って今月有数の忙しさになった。
この時期は業種を問わず数字を作ることに躍起になるから仕方がない。
モノを送るという倉庫の役目からして年末最後の出勤日に限っては仕事らしい仕事はないものの、日本の端っこでも二日あれば荷物が着く時代だから各地の取引先に向けての出荷はギリギリまで続くものと思う。

さて、毎日の朝礼では当番が何かをしゃべった後、Yマネージャー、Kリーダーの順で話がある。
Yマネージャーからは全社的な連絡や庶務事項など、Kリーダーからは前日の作業量と本日の予測が伝えられるのが常であった。

「常であった」と過去形で書いたのは、最近Kリーダーが数字的なことをまったく言わなくなり、あっさりと話が終わってしまうからである。
理由としては、毎日毎日その日の作業量の予測をしたところで、急に付け足しになる仕事があまりに多いため、ほとんど予測が無意味になっている現状がある。
それを踏まえて、作業量のことは口にしてもしょうがないという考えはよく分かるのだが、これまで話し出すと取り留めのつかない感じで長話になることも少なくなかったK氏だから、ここ最近「特に申し上げることはありません」で終わってしまうことに逆に戸惑いを感じている。

作業が多かろうが少なかろうが、倉庫としてはその日の分をやっつけてしまえばそれでよいし、私自身はその日どれだけの数をこなすのかはあまり関心はない。
しかし、今週に入っての二日間は毎月の繁忙日並みの作業量があって帰りもずいぶん遅くなっている。
全員のことを考えれば、昨年同日の実績はともかくも前日の作業量くらいは朝礼で言ってほしいものだが、それさえも言わなくなっている。
必要なことも省いているようで何となく投げやりな感じもするし、それ以上に、組織のナンバーツーとしてメンバーに伝えるべきことはその日その日で何かはあるはずで、毎日話す機会がある立場にありながらあまりに簡単に話を終わらせてしまう今の傾向には首をかしげてしまうし、率直にもったいない気もする。

私の立場で言うのも何だが、K氏は素振りは大変明るい人ながら根っこはクソの付くようなマジメ人間なのかもしれない。
本人が言うには、飲みに行っても仕事の話ばかりしてしまうのでYマネージャーによく怒られるとのことだ。
それにしても、朝礼で仕事量のことを言わなくなったら他に何も話題がないというのも寂しい話である。
失礼ながら、仕事以外の、社会のいろいろな事柄に敏感とは思えないので、そのあたりが話題が出てこない原因だろう。
しかし上席者たるもの、話を頭でまとめて的確に伝える訓練とともに、いわゆる世相にもある程度通じていただいて、たまにはウーンとうなるような話を一度聞かせてもらえたらと思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする