blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

元気なし

2016-08-26 22:43:51 | 日記
元気がないのは私のことではない。
私も最近は大目標を一気にやっつけた反動があって元気いっぱいというわけでもないが、調子が悪いとか落ち込んでいるというのとは違う。
今年は当地のプロスポーツチームの成績が芳しくなく、明るいニュースに乏しい状況になっていることに触れたい。

中日ドラゴンズも名古屋グランパスもすでに監督が事実上解任されてしまい、来シーズンに向けての体制作りが急務となっている。
最下位でも降格のない野球の世界はまだしも、名古屋グランパスはJリーグ創設時の10チーム(オリジナル10)の一員としていまだ2部降格を経験していない数少ないチームの一つであったが現在は降格の危機にある。
どのような経緯で、どのような原因で低迷することになったのか、本当のところは当事者にしか分からない。
しかし、熱烈なファンの意見と、地元中日スポーツの記事の内容にそれほど差はない。
指導経験が不足している人物を監督兼GMにかついだ親会社と、その顔色ばかりをうかがう球団トップの関係性というところにほぼ集約される。
いったんは「監督は絶対に代えない」と球団社長が言ったものの、その1ヶ月後にあえなく解任になったのはその象徴だろう。

親会社・トヨタ自動車の中で、名古屋グランパス球団の「位置付け」がどのようなものであるのか。
かりそめにも球団が閑職や単なる出向先だとしたなら、トップも含め職員は腰掛け感覚が抜けないからマトモな球団になるわけがない。
やる気に乏しい職員が漫然と運営するチームは進化せず低迷につながるのは目に見えている。

たまたま当地のチームが、私が当地に来てすぐのシーズンに前例のない低迷を経験している。
地元マスコミが厳しい検証記事を書かざるをえない状況にまでなっていることは一人のスポーツファンとして残念である。
トップに立つ人間の影響力がひとたび悪い方向に作用すると、組織というものはあっという間に活力を失って最悪の場合には機能不全に至ることが名古屋の低迷で証明されてしまった。

どんな組織も、最終決断とその責任はトップの手にある。
しかし、トップを支える役員なりブレーンなりが時と場合によってはブレーキを引くことができないと、組織はかなりの高確率で悪い方向に走り出す。
参謀役が保身ばかりを優先し物言い一つできなければ、もしくはトップが物言い一つさせないくらいに強大な力を持ってしまっているなら、どう見ても間違っていると思われる計画も正しいものとして進められる。
その先に待つものは、崩壊の二文字であることは言うまでもない。

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