週明け月曜は不思議な日であった。
同じチームの一人が始業時間を過ぎても姿を見せず連絡もない。
どうしたものかと思っていると、始業30分後くらいに上司向けに「遅れる」旨の電話がかかってきた。
こういう時は「遅刻」にするよりは「午前半休」にして午後からしっかり出て来いというのがデフォルトになっていて、昼頃には作業服姿の当人を確認することができた。
しかしいったん着替えて午後から仕事に入るはずの当人は、体調もよくなかったようで結局すぐに帰ってしまい、その日は全休ということになった。
どんなに気をつけていても体調が悪くなることはあるし、ここのところ急に寒くなったから実は完調ではない人もたくさんいるとは思う。
しかし、新人だろうがベテランだろうが社会人であれば遅れるにしても何にしても始業時間前に一本連絡を入れるのが当たり前であり、社会人を30年近くやってきたであろう当人もそれは重々分かっているはずだ。
それが、始まって数十分後の連絡になったということはその時間まで目覚めてもいなかったということであろう。
どんな事情があったかは知らないが、仕事がある日の始業時間を過ぎても目覚められないような行動とはいったい何なのか。
私と同じような年齢、もはや中年の域にある人間がそんなことではそれこそ若い世代に示しが付かない。
こういった正直だらしないも甚だしいエピソードは昨日だけの話ではなく、私が当地に来て間もなくの頃には、いわゆるマイナンバーに関する資料の提出を何の根拠もなく「めんどくさい」だけでサボり続け、結局事業所の中で「最後の未提出者」になってしまい、直属の部長とタクシーに同乗させられて市役所まで「連行」される、などということもあった。
実質的に国からのお願いであるものを、個人の勝手な判断で切羽詰まるまで放ったらかしにできる神経には恐れ入ったものだ。
そんな中でも当人は仕事に関しては結構な自信を持っていて、自分よりも力が劣ると見た対象はこれでもかとばかりにイジリ倒してみたり、仕事上のほんのわずかな見解の相違を指摘されただけで烈火のごとくに声をあげて言い合いになったりと、周囲の方がよほどめんどくさいと感じるし、最近のニュースで言えば早々に「排除」されてもおかしくないような存在である。
しかし世の中とは不思議なもので、こうまで徹底的にズルズルにだらしない人間のほうが「かわいげがあって人間的だ」というので、飲み相手、話し相手としては声をかけられやすいという現実が存在する。
穴だらけ、スキだらけの人間でも「シャアないやっちゃな〜」ということになって、特に年上の人から声がかかる。
確かに正論ばかりのカタブツと一緒に酒を飲むのは私でもイヤだから分からないではないが、当人に関しては私から見て危なっかしいを通り越して常識の範囲を明らかに超えているため深入りする気には到底なれない。
またいずれテーマにするが、当人とよく行動をともにする人間はとにかく「かまってほしい」タイプということで共通しており、同じようなタイプの人間が同じようなニオイを感じてつるんでいるというくらいしか理解できる手がかりはない。
当人から見てそのようなある意味貴重な存在が今は多くても、年齢の節目や人事異動などでサラリーマンの世界は流転するので、仮にでも「理解者」が周囲からいなくなった時、当人はどういう心持ちになるのだろうといらぬ心配をしてみたりもする火曜の夜であった。
同じチームの一人が始業時間を過ぎても姿を見せず連絡もない。
どうしたものかと思っていると、始業30分後くらいに上司向けに「遅れる」旨の電話がかかってきた。
こういう時は「遅刻」にするよりは「午前半休」にして午後からしっかり出て来いというのがデフォルトになっていて、昼頃には作業服姿の当人を確認することができた。
しかしいったん着替えて午後から仕事に入るはずの当人は、体調もよくなかったようで結局すぐに帰ってしまい、その日は全休ということになった。
どんなに気をつけていても体調が悪くなることはあるし、ここのところ急に寒くなったから実は完調ではない人もたくさんいるとは思う。
しかし、新人だろうがベテランだろうが社会人であれば遅れるにしても何にしても始業時間前に一本連絡を入れるのが当たり前であり、社会人を30年近くやってきたであろう当人もそれは重々分かっているはずだ。
それが、始まって数十分後の連絡になったということはその時間まで目覚めてもいなかったということであろう。
どんな事情があったかは知らないが、仕事がある日の始業時間を過ぎても目覚められないような行動とはいったい何なのか。
私と同じような年齢、もはや中年の域にある人間がそんなことではそれこそ若い世代に示しが付かない。
こういった正直だらしないも甚だしいエピソードは昨日だけの話ではなく、私が当地に来て間もなくの頃には、いわゆるマイナンバーに関する資料の提出を何の根拠もなく「めんどくさい」だけでサボり続け、結局事業所の中で「最後の未提出者」になってしまい、直属の部長とタクシーに同乗させられて市役所まで「連行」される、などということもあった。
実質的に国からのお願いであるものを、個人の勝手な判断で切羽詰まるまで放ったらかしにできる神経には恐れ入ったものだ。
そんな中でも当人は仕事に関しては結構な自信を持っていて、自分よりも力が劣ると見た対象はこれでもかとばかりにイジリ倒してみたり、仕事上のほんのわずかな見解の相違を指摘されただけで烈火のごとくに声をあげて言い合いになったりと、周囲の方がよほどめんどくさいと感じるし、最近のニュースで言えば早々に「排除」されてもおかしくないような存在である。
しかし世の中とは不思議なもので、こうまで徹底的にズルズルにだらしない人間のほうが「かわいげがあって人間的だ」というので、飲み相手、話し相手としては声をかけられやすいという現実が存在する。
穴だらけ、スキだらけの人間でも「シャアないやっちゃな〜」ということになって、特に年上の人から声がかかる。
確かに正論ばかりのカタブツと一緒に酒を飲むのは私でもイヤだから分からないではないが、当人に関しては私から見て危なっかしいを通り越して常識の範囲を明らかに超えているため深入りする気には到底なれない。
またいずれテーマにするが、当人とよく行動をともにする人間はとにかく「かまってほしい」タイプということで共通しており、同じようなタイプの人間が同じようなニオイを感じてつるんでいるというくらいしか理解できる手がかりはない。
当人から見てそのようなある意味貴重な存在が今は多くても、年齢の節目や人事異動などでサラリーマンの世界は流転するので、仮にでも「理解者」が周囲からいなくなった時、当人はどういう心持ちになるのだろうといらぬ心配をしてみたりもする火曜の夜であった。