blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

確認は?安全は?

2023-10-28 19:12:39 | 日記
今週は土曜勤務の日で、密度は濃くないが量的にはそこそこあり昼休憩も13時を回ることになってしまった。
自分のやるべきことはノーミスノートラブルで終えることができたし、夕方の定時ギリギリにはまずならない土曜の中でも今まででいちばん早く帰ることができた。
早く帰れた分は週中にできなかった洗濯など雑事に使った。
明日の天気がまずまずなら、一日だけの休みだが外で気持ちのリセットといきたい。

さて、土曜はメンバーが半数しかいない分、いつもはやらない仕事もやる。
フォークリフトを使った、トラックやJRコンテナへの積み込みもその一つだ。
コンテナの方は、運転手さん側の指示に従って出荷物を導いてあげれば作業そのものは先方でやってくれるのでラクである。
一方トラックに積み込むのは直接こちらが行う。
運転手さんが丁寧に誘導してくれるからそれに従っていればよいが、うまくいくかは最終的にはリフトマンの腕にかかる。
ここ3週ほど積み込みはやってなく自信はなかったが、他人のやり方を観察するとか日々のイメトレ(?)が実って、明らかなやり直しになったのは十数枚の内一枚だけだった。
ラップで固定されているとはいえ、大切な商品どうしをなるべく接近させて積む必要があるからどうしたって神経は使う。
言い方は悪いが、商品を商品と思わない、空パレットと同じだと思うくらいの心の余裕がないとなかなかピタリとは接近させられない。
それでも3週ほど前よりはずいぶんスピーディーに終えられて、個人的にはこれが今日のいちばんの成果であった。

今日残念だったのは、運転手さんが我が社から託されて持ってきた伝票と、あらかじめ準備してあった商品の明細がまったく違っていたことだ。
あわてて事務所に相談に行くと、同じ取引先の同じ行先ながら、昨日出ていくべきものが今日に残り、今日出ていくべきものが昨日出てしまっていたことが分かった。
私は昨日は出荷に直接は関わっていないので分からないが、品出し担当者が間違って出して、積み込み担当者も間違いに気づかないままトラックに積み込み、そのまま出ていってしまったようである。

私はいちおう「伝票は10年保存」という業界にいたこともあり伝票の重みは身にしみているからまずは目で確認して、その結果全然違っていたので運転手さんに待ってもらって事務所に相談に行った。
たまたま行先が同じだったとはいえ、受け取る側からすれば日付の順番が逆になって荷物が来ることになり、厳しい言い方をすれば明らかに我が社の「出荷ミス」になる。
同じ取引先・行先での出荷日間違いだったから大事には至らないとは思うが、この間違いは金曜の出荷時に品出し担当も出荷担当も伝票を「見ていなかった」結果なので、漫然とやっていればいずれとてつもないミスにつながる恐れもある。
伝票は「伝える紙」であるのに、それを見ないで出荷日を違えるなどおよそプロの仕事ではない。
昨日今日来た私のような人間でもできることを古参の社員が流してしまうなど言語道断である。

もうひとつ残念なのは、何台ものフォークリフトが行き交う現場でありながら互いの「声掛け」の意識が徹底されていないように見えることだ。
声掛けというのは例えば他人が作業中の後ろを通過しようとする時には「後ろ通りますよ~」などと言う、それだけの話である。
簡単なことなのに、ごく一部の人は無言で至近距離の横をすり抜けていくとか下手をすれば他人をわざわざどかすような動きをしてくる。
お互いに鉄のカタマリを運転していて、もしものことがあったら大切な商品は壊れるしケガの恐れもあるし場合によっては命にも関わる。
お互いがどう動くかなど完璧に予想することは難しいが、自分は好きなように動いて他人はよけてくれて当たり前かのような振る舞いも散見される現状、今まで大事故が起きていないのが不思議なほどである。

私が入って今日までの期間、いわゆる「安全対策」について場を設けて話し合われたことは残念ながら一度もない。
毎日の朝礼の場では最後に必ず「事故のないように」とは言われるが、どうすれば事故が起きないかについて個別具体的に話し合いが行われたことはない。
我が社は倉庫屋さんで、メーカーの製造した商品を大切に預かり日付を管理し製造日の古い順番から正確に出荷していく、この積み重ねで生きていくしかない。
会社としては何も作っていないのだから、その分確認や安全への意識はもっともっと高くなくてはいけない。
人間どうし思いはそれぞれあって考えの合わない人はいてもいいが、日々の仕事の中で単純に身の危険を感じる場面があるような現場だけは絶対にダメである。

出荷日間違いにプラスして声掛け不足による危険な場面の目撃など我が社の弱みが垣間見られた土曜であったが、単に「レベルが低い」などと断じようとすれば私のような立場の者は袋叩きに遭うのは自明である。
ただ、分かってしまったものは仕方がない。
生活の糧を得ている場だからと過剰な思い入れを持つことは避け、少し肩の力を抜いて、言葉は悪いが高みの見物でもするようなつもり、あえて第三者的な風情も織り交ぜつつ関わっていってもいいのではないかと考える土曜の夜であった。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« セルフ窓際族 | トップ | 阪神日本一から日常へ »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事