blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

気持ちの問題?

2009-03-19 22:32:17 | 日記
先日、某自民党のS氏が「うつ病になるような人は気が弱い」と発言した。
心の病で休まざるを得ない教職員か何かを話題にしたものだったと思うが、おまけに「国会議員にはそんな人は1人もいない」とまで言った。
まさに厚顔そのものである。
国会議員になるような人はさぞ「ふてぶてしい」人間ばかりなのだろう。

うつ病というのは単に気持ちが強い弱いの問題ではなく、誰でもなりうる疾患である。
心を病むというとすぐに「ハート」のイメージで心臓近辺の問題だと錯覚するが、実際の原因は脳の中にある。
私自身、今でこそこうして日記を書いたり買い物をしたりといった活動を「普通に」やっているが、そんな簡単なことすらできない、あるいはする気にならないという時期を経験している。
今から思えば相当重い状態であったのだろうが、テレビや新聞も見る気にならず、歩いて1分で行けるコンビニに足を運ぶのもおっくうだった。
ガソリンが入っていない車と同じで、人間としての体をなしていなかった。
その頃は北海道の苫小牧というところで勤務していたが、一歩間違えれば支笏湖あたりに身を投げていたかもしれない。

幸い専門の医師の手助けや実家の家族の支えがあったから最悪の事態にはならず、今は相当に格好悪いながらもこうして生きている。
確かに体を壊してから後の人生は、仕事もたくさん変わったし、その中でもまた変な会社や上司に当たったりして苦労は相当に多かったと自分でも思う。
しかし、音楽をはじめ少しずつやりたいことに踏み出していけたのもこの時期からで、若い頃には考えもしなかった楽しく貴重な経験が多くできた。
そう考えれば、一時期心を病んだのも決してムダではなかったということが言える。

あれだけの状態から今こうして普通に活動ができているのは、ある意味「奇跡」かもしれない。
そう思うと、多少のことで自分に与えられた命は放り出せない。
ここからの人生は「もうけもの」と思って、日々悔いなく、亀の歩みでもいいから前進を続けたいと思う。
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