最後の自動車通勤

今の店舗との契約は明日までだ。
1日早いが、店長さんはじめ、あいさつできる人にはあらかじめしておいた。
店長さんが「接客はどうでしたか？」と聞かれるので、「答えはないですね」と応じた。
答えというのは「正解」という意味合いにもなるが、お客さんの考えていることは一組一組違う。
自分のエゴなどまったく通じないという前提に立って初めてお客さんの立場に寄り添った説明やオススメができるのだと思う。

今日はいつもの週末の通り、別の売り場担当の社員やメーカーの応援部隊も混じってさながら「客の奪い合い」の様相であった。
本来の担当とは別にテレビのノルマがあるというのはどうかとも思うが、口を出せる立場にはない。
16時から17時あたりはテレビ売り場だけが社員とお客さんとであふれる状態となった。
年末ほど安くもなっていないのにありがたいことだ。
土日の数字はやはり金曜日を下回ることとなった。
メーカーの名札をブラ下げていることは言い訳にはできない。
ただ今日は話が煮詰まったと思ったところに「もう少し考える」が続いた。
すべてハマっていたらもう2台くらいはいけていた。

別メーカーの応援さんが土日祝だけ来るが、今日はけっこう件数を稼いでいた。
私と違い積極的に声かけをするタイプなので、うまくいけば大きな件数を扱うことになる。
私のような派遣会社を通じたシロウトではなく本当のメーカー所属の人なのかは知らないが、「自社製品を売るのが使命だ」と言っていたのにはハッとさせられた。
実際のセールスを見ていても、あまり好きな言葉ではないが「執念」のようなものを感じる。
私は私で、家庭用テレビのメーカーとしてはマイナーな会社、店に実物も少ない中で他社製品の勉強もせざるを得なかったという別の苦労はあったのだが。

泣いても笑ってもあと1日、少しでもいい形で、仕事の中で摩擦のあった人も含め少しでも多くの方にあいさつして終わりたい。
明日は帰りにお酒の一杯も飲みたくJRで行こうと思っているから、往復約110kmの下道通勤も今日で最後だった。
最初は不安だったが、一般道でも思ったより流れてくれるのでしんどくはなかった。
仕事そのものは短い期間だったが、体調も崩さず、無遅刻無欠勤で乗り切れることを喜びたい。

今後については未定だが、担当のO氏が動いてくれているので、信じて待ちたいと思う。
勤務は数日開いてしまうかもしれないが、さすがに次は富山県内で勤務ができそうである。
金沢市まで通ったのだから、場所はどこでも受けるつもりである。