blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

恐怖政治?

2008-06-20 22:58:13 | 日記
今の勤務先は、全国に600以上もの店舗を抱える大きな組織である。
これだけの数があれば、毎日どこかではクレームやミスや事故が起こっているだろう。
わが店も、事故とまではいかないが、ハプニング的なことは日常茶飯事である。

最近、ある店で多額の現金間違いがあったというので、金銭の取り扱いに関する新しいマニュアルが下りてきた。
ただでさえ厳しい(面倒くさいともいう)マニュアルなのに、どこかで何かが起こるたびにさらに厳しくなっていく。
一部の人間が決められた通りにやらなかったために、全国の現場が迷惑することになる。

事故の内容をよくよく読んでみると、単なる操作ミスでレジと現金が合っていないだけだ。
そのミスというのもあまりにもお粗末なものなのだが、直接お客さんに迷惑がかかっているわけでもなく、店舗に損失を与えたわけでもない。
この程度、と言ってはお叱りを受けるかもしれないが、要はミスをした本人に注意をするか一定のペナルティーを与えればいいだけの話ではないか。
わざわざ全国の店舗に手順を変えさせるほどの話ではないように思った。

マニュアルを統括する部署にとっては、これだけ精緻に手順を定めてあげているのに何故ミスが出るのか、という思いがあってさらに厳しい手順を課すことになるのかもしれない。
しかし人間、締め付けるばかりでは、余計なストレスがかかる分、ミスの確率は増加することを知らねばならない。
ロッカーのカギ1つに誓約書を書かせるような会社だから何を言ってもムダだが、締めて締めて締めすぎた結果が、JR福知山線の大事故のような悲劇を引き起こしたことを今一度思い出すべきである。

恐怖政治は、短いスパンでは効果があるが、決して長続きはしない。
いっそ、内部で隠しきれないほどの大きな事故でもあって、世の中で叩かれるだけ叩かれたほうがよいように思うのだが。
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