5/2、東京・日本青年館公演2日目。
この日も黒い服を着ている人率高めでした。ホール内に入ると、前日と同じようにスクリーン…ではなく、よく見たら黒い紗幕でした。光の加減で奥が見えないようになっているみたい。その幕に青い光に照らされた「sukekiyo」のロゴが浮かび上がっていました。楽器のスタンド類や椅子はなにも置かれていなかったので、昨日とは違う登場の仕方になるであろうことが見てとれました(でも、あの楽団風演出がとっても気に入ってしまったのでもう一度観たい。京都初日でもやるだろうか?)。
2度目のブザーが鳴り、すーっと場内は暗闇に。「destrudo」が流れ出し、「sukekiyo」のロゴを照らす青いライトの範囲が広くなっていきます。そしてゆっくりと幕が上がると、もうそこには5人が佇んでいました。楽器陣は下手からUTAさん、YUCHIさん、未架さん、匠さんの順に横一列に並び、京さんのみ前方に。昨日同様アンプなどはステージに置かず、シンプルにまとめられた空間。
楽器陣の衣装はスーツ。YUCHIさんはインナーに襟ぐりのあいた白いカットソー。未架さんはおでこを出したヘアスタイルでした。京さんは黒貴重のメイクで、顔の左半分に線状のアート。黒いタイトなジャケット?にフレアパンツ。足元は裸足か足袋に見えたけれど、フラットな靴かもしれないです。マイクのシールドだけが赤い。
この日も観客側は、あえて拍手なしで着席スタイル。こちらを見据えるメンバーと、それをじっと見つめる観客。まるで対決前のにらみ合いのようで、これはこれで緊張感がすさまじい。直線的パズルのような白いパネルはすでに吊るされていました。
1曲目は「aftermath」。昨夜と同様、赤い番傘(きのう扇子と書きましたがよく観たら傘だった)や紅葉、水滴などの映像に加え、MVの一部(緊縛された奏ミチコさんの姿)も映し出されていました。
そして、UTAさんがそのままヴィオリラを弾く「elisabeth addict」へ。個人的にsukekiyoで今一番好きな曲。民族的なリズム隊のプレイに高揚する。匠さんはアコギに徹し、この日は同期でピアノも入っていました。この曲だったか記憶があやふやなんですが、京さんが高く手を掲げ、なにかを大切に抱きかかえるような仕草をしていたのが受胎のように見えました。
そして、UTAさんの綺麗なアルペジオから「hemimetabolism」。聴いている最中に、この曲はUTAさん作っぽいなと感じました。中盤の曲調が変わる部分が特に。匠さんと共作とかもあり得るのでしょうか?
その禍々しい空気を作り出す中盤部分で、未架さんがスティックを華麗に回転させてから、激情的に叩きつけていたのですが、色気もほとばしっていてカッコ良かった。まさに飴と鞭のような。
「latour」「hidden one」はYUCHIさんのターンといってもいいほど。激しく髪を振り乱し暴れ狂います。たまに未架さんと匠さんのほうへ向かってヘドバンしてたりもするんですが、それを見た2人のテンションも少しアップするんですよね。YUCHIさんはステージでもある種のムードメーカーなのかもしれません。
「nine melted fiction」では“「no good」”の歌詩を破裂音混じりに発する京さんが印象的でした。音源では静かに告げる感じですけど、ライブではまたュアンスが違っておもしろい。「304号室、舌と夜」のセリフはまたも聞き取れず!
「烏有の空」からはカオティックな雰囲気に。この曲での5人の阿吽の呼吸にはホントしびれます。京さんは膝をついて、正座したままぐわっと後ろにのけぞったり、首にシールドを巻いたまま体を前方に倒してマイクを床に落とし、そこへ顔を擦り付けるようにして声を発したり。前方に倒れこんだときは手を後ろに伸ばして鳥のようなポーズをしていました。
たしかここでも未架さんの変態ドラムが炸裂していまして、スプラッシュシンバル(クラッシュかも?)を叩いてはサステイン短めに手でおさえて、というのを何度かやっていました。
「the daemon's cutlery」では神殿のような映像が、「斑人間」ではチカチカと激しいストロボ。UTAさんとYUCHIさんが激しく動き回っていたのでついついそちらを観てしまっていました。が、このあたりから睡魔がやってきてフワッフワな状態に…記憶が途切れ途切れ。実は前日も落ちそうになってました。心地良すぎて意識がどっかいっちゃうんですよね…。
「zephyr」「鵠」「mama」とラストにはメロディアスな楽曲の応酬。「鵠」は自分の中でスルメでだんだん好きになってきてます。ファルセットのところと、“貴方の優しさ?”という歌詩の部分の歌謡曲のような駆けあがり方がツボ。明菜ちゃんや百恵ちゃんの曲みたいな感じで。
「mama」のラストで京さんはマイクを床に静かに置き、下手へはけていきました。残った4人で演奏を続けます。UTAさんのジャジーな(ブルースっぽくもあった)ギターが響き渡る。
やがて京さんが再びステージへ現れ、匠さんのピアノから「in all weathers」へ。音源と同じく、匠さんがピアノで「elisabeth addict」の一部を弾き、かすかな光が見えるようなラストだったと思います。京さんが「おやすみ」と言い残して去り、一息おいたところで拍手が沸き起こりました。
sukekiyo、観る前はやはり京さんばかり観てしまうんだろうなと思っていたんですが、楽器陣のほうにも自然と目がいく。むしろそちらをがっつり観ているかも(笑)。「ソロ」ではなく「バンド」だと京さんが各誌のインタビューで語っていましたが、本当にその通り。sukekiyoはバンドだ。
この日も黒い服を着ている人率高めでした。ホール内に入ると、前日と同じようにスクリーン…ではなく、よく見たら黒い紗幕でした。光の加減で奥が見えないようになっているみたい。その幕に青い光に照らされた「sukekiyo」のロゴが浮かび上がっていました。楽器のスタンド類や椅子はなにも置かれていなかったので、昨日とは違う登場の仕方になるであろうことが見てとれました(でも、あの楽団風演出がとっても気に入ってしまったのでもう一度観たい。京都初日でもやるだろうか?)。
2度目のブザーが鳴り、すーっと場内は暗闇に。「destrudo」が流れ出し、「sukekiyo」のロゴを照らす青いライトの範囲が広くなっていきます。そしてゆっくりと幕が上がると、もうそこには5人が佇んでいました。楽器陣は下手からUTAさん、YUCHIさん、未架さん、匠さんの順に横一列に並び、京さんのみ前方に。昨日同様アンプなどはステージに置かず、シンプルにまとめられた空間。
楽器陣の衣装はスーツ。YUCHIさんはインナーに襟ぐりのあいた白いカットソー。未架さんはおでこを出したヘアスタイルでした。京さんは黒貴重のメイクで、顔の左半分に線状のアート。黒いタイトなジャケット?にフレアパンツ。足元は裸足か足袋に見えたけれど、フラットな靴かもしれないです。マイクのシールドだけが赤い。
この日も観客側は、あえて拍手なしで着席スタイル。こちらを見据えるメンバーと、それをじっと見つめる観客。まるで対決前のにらみ合いのようで、これはこれで緊張感がすさまじい。直線的パズルのような白いパネルはすでに吊るされていました。
1曲目は「aftermath」。昨夜と同様、赤い番傘(きのう扇子と書きましたがよく観たら傘だった)や紅葉、水滴などの映像に加え、MVの一部(緊縛された奏ミチコさんの姿)も映し出されていました。
そして、UTAさんがそのままヴィオリラを弾く「elisabeth addict」へ。個人的にsukekiyoで今一番好きな曲。民族的なリズム隊のプレイに高揚する。匠さんはアコギに徹し、この日は同期でピアノも入っていました。この曲だったか記憶があやふやなんですが、京さんが高く手を掲げ、なにかを大切に抱きかかえるような仕草をしていたのが受胎のように見えました。
そして、UTAさんの綺麗なアルペジオから「hemimetabolism」。聴いている最中に、この曲はUTAさん作っぽいなと感じました。中盤の曲調が変わる部分が特に。匠さんと共作とかもあり得るのでしょうか?
その禍々しい空気を作り出す中盤部分で、未架さんがスティックを華麗に回転させてから、激情的に叩きつけていたのですが、色気もほとばしっていてカッコ良かった。まさに飴と鞭のような。
「latour」「hidden one」はYUCHIさんのターンといってもいいほど。激しく髪を振り乱し暴れ狂います。たまに未架さんと匠さんのほうへ向かってヘドバンしてたりもするんですが、それを見た2人のテンションも少しアップするんですよね。YUCHIさんはステージでもある種のムードメーカーなのかもしれません。
「nine melted fiction」では“「no good」”の歌詩を破裂音混じりに発する京さんが印象的でした。音源では静かに告げる感じですけど、ライブではまたュアンスが違っておもしろい。「304号室、舌と夜」のセリフはまたも聞き取れず!
「烏有の空」からはカオティックな雰囲気に。この曲での5人の阿吽の呼吸にはホントしびれます。京さんは膝をついて、正座したままぐわっと後ろにのけぞったり、首にシールドを巻いたまま体を前方に倒してマイクを床に落とし、そこへ顔を擦り付けるようにして声を発したり。前方に倒れこんだときは手を後ろに伸ばして鳥のようなポーズをしていました。
たしかここでも未架さんの変態ドラムが炸裂していまして、スプラッシュシンバル(クラッシュかも?)を叩いてはサステイン短めに手でおさえて、というのを何度かやっていました。
「the daemon's cutlery」では神殿のような映像が、「斑人間」ではチカチカと激しいストロボ。UTAさんとYUCHIさんが激しく動き回っていたのでついついそちらを観てしまっていました。が、このあたりから睡魔がやってきてフワッフワな状態に…記憶が途切れ途切れ。実は前日も落ちそうになってました。心地良すぎて意識がどっかいっちゃうんですよね…。
「zephyr」「鵠」「mama」とラストにはメロディアスな楽曲の応酬。「鵠」は自分の中でスルメでだんだん好きになってきてます。ファルセットのところと、“貴方の優しさ?”という歌詩の部分の歌謡曲のような駆けあがり方がツボ。明菜ちゃんや百恵ちゃんの曲みたいな感じで。
「mama」のラストで京さんはマイクを床に静かに置き、下手へはけていきました。残った4人で演奏を続けます。UTAさんのジャジーな(ブルースっぽくもあった)ギターが響き渡る。
やがて京さんが再びステージへ現れ、匠さんのピアノから「in all weathers」へ。音源と同じく、匠さんがピアノで「elisabeth addict」の一部を弾き、かすかな光が見えるようなラストだったと思います。京さんが「おやすみ」と言い残して去り、一息おいたところで拍手が沸き起こりました。
sukekiyo、観る前はやはり京さんばかり観てしまうんだろうなと思っていたんですが、楽器陣のほうにも自然と目がいく。むしろそちらをがっつり観ているかも(笑)。「ソロ」ではなく「バンド」だと京さんが各誌のインタビューで語っていましたが、本当にその通り。sukekiyoはバンドだ。