ここのところsukekiyoにどっぷりだったんですが、DISHのミニアルバム『蝶と独白と残黒』もリリースされたので、シビィさんの弾き語りライブに行ってきました。DISHはちょこちょこ観に行っているのですが、弾き語りを観るのは初でした。
曲や歌詞がよりダイレクトに伝わってくるので、なんというか「怖い」。でも、怖いもの見たさで引き込まれてしまう。
“身体障害者の君の余命はあとわずか”(「南風。」)とか、“腕から先のない君と手を繋いで” “最低 最底。”(「dancer in the dusk」)とか、歌詞にドキッとさせられることが多かったかも。
言葉にするのは難しいんですが、歌とギターが一体化している感じ? 全身で感情をぶちまけているというか。ギターをパッとミュートして、歌を効果的に際立たせたりするのもカッコ良かった(歌も本気だけど、ギターもしっかりしていてかなり器用だと思う)。
1曲1曲語りかけるような歌い方をするから、歌詞世界の中に出てくる少女は実在しているんじゃないかと思えてくるほど。
シビィさんのすごさをかいま見た気がします。
入場特典で過去の弾き語りライブテイクを収録したCD-ROMいただきました。「恋の闇」が入ってます。
【SET LIST】
1.南風。
2.ワールドセオリー
3.dancer in the dusk
4.35℃
5.エピロヲグ
6.butterfly burning
7.リストカットベイビィズ
1.南風。
2.ワールドセオリー
3.dancer in the dusk
4.35℃
5.エピロヲグ
6.butterfly burning
7.リストカットベイビィズ
2番手は利華一人名義のdibs 利華さん。シルクハットをかぶってステッキを持っていたのですが定番なんでしょうか? 右手に指先部分の開いた白いグローブ。
お酒飲み始めちゃったのもあるんですけど、ギタリストならではのギターが心地よくて軽くトリップしてました…すみません。1曲演奏するごとに「ありがとう」とおっしゃっていました。
トリは高木フトシさん。元HATE HONEYのボーカルを務めていたということくらいしか前知識がなかったのですが、めちゃめちゃカッコいい。いや、「カッコいい」よりも「素敵」という言葉が似合います。自分が男だとしても憧れてしまうと思う。大人の色気半端ない…! なのに笑顔がかわいらしいというギャップ!
「母の日だから、お袋に書いた曲を…。お墓に行くとババアって呼んでるんだけどね。あ、こんなこと言ってると怒られるな」と言って披露された「空の糸」という曲では、途中でアンプから音が出ていないことに気づいて中断(笑)。「初心者か!」とご自分でツッコミを入れつつ、「やっぱりお袋に怒られたのかな?」と。
やさしくもカラッと乾いた歌声がホントに素敵で、感情の込め方もすばらしくて、何度かうるっときてしまいました。酸いも甘いも噛み分けてきている感じがたまりません。
アンコールを終えてステージを降りるときも、吐息混じりに「気をつけて帰ってね(微笑)」とおっしゃっていて、最後まで色気にあてられました…。
今活動されているvezっていうバンドも調べてみたら、かなりツボでした。
ギターがグニュウのASAKIさんだったので妙に納得してしまったのですが。
かなり楽しめたイベントでした~。