北のパラダイス

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建設業界の異変

2013年10月03日 | 日記
久しぶりに技術士会の集まりに出席して来ました。
今日から札幌で開催されている技術士全国大会における、農業分野の技術士の集まりです。

公共事業の建設コンサルタントやゼネコンに勤務する技術士が、50名ほど出席していました。

本州から来られた技術士の方々以外はほとんど顔見知りの人達なので、挨拶がてらに近況を尋ねたところ、ほとんどの人が「忙しくて手が回らない」と言っていました。

昨年末に自民党が政権与党に復権してから公共事業の予算が大幅に増えましたが、民主党時代の予算縮小で人員などをスリム化した反動で、仕事量が増えても人員不足、機械不足、資材不足などにより業務をこなすことができない深刻な状況に陥っています。

また、東日本大震災の復興事業に人員、機械、資材が流出しているという事情も、事態の深刻さに拍車をかけています。

弊社関連の建設コンサルタント会社も、橋の老朽化調査の公共事業を受注したものの、調査用の機械がどこを探してもレンタルできなくて、まさにお手上げ状態です。

私も35年以上この業界に身を置いてますが、このような状況に業界全体が陥ったというのを経験したことがありません。

まさに異変です。

私が若い頃は、働き手となる20代から30代の若い人達がたくさん建設業界で働いていましたから、行け行けドンドンで公共工事が増えても、何とかこなして行くことができました。
しかし今では、建設業界も若い人達から敬遠される業界になってしまい、働き手が高齢化するとともに、現場の一線で働く技術者の数もどんどん減っています。

いくら、政府が公共工事の予算をつけてもこなすことができません。
来年度も公共工事予算が増えるようですが、完全にミスマッチです。

未だに昔の行け行けドンドンの発想で予算をつけてますが、ダイエットで小さくなった胃袋に無理やり食べ物を押し込むようなもので、健全な姿とは言えません。

公共事業を増やせば景気は回復する、というのはもはや幻想です。
量を増やすのではなく、質を高めるためにもっとお金を使うべきです。

私に投資して下されば、もっと世のため人のためになるようなお金の使い方をするのですが...(笑)

どなたか私に国の公共事業予算の何万分の一でけっこうですから、投資して戴けないでしょうか?

投資額の何倍もの経済効果を発現させますから...



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