国産手工ギターの話は昨日も書いた。
ちょっと辛口の私の意見だったけど、これはまだ今の段階での話。
日本の製作者は数ある中でも、私の所有するギターの制作者は松井邦義氏のギターで、ショートスケール(630mm、50mm幅)モデルだ。
当初、弦を張り替える前の印象はとても音に切れがない印象で、音量もCórdobaのギターに比較するとその迫力は劣る。 音色は確かにクラシックの伝統的な音色だろうと思う。 ただ、もっとクラシック系の音を出すギターも多くある中では、ショートスケールとしては満足できるレベルかもしれない。
それでも、ポピュラー曲などはやはりCórdobaのギターに比較すると高音域の張りのある音の方が綺麗な音色だと実感する。
もちろん、まだあまり弾き込んでいないので、今後、音に艶や高音域の切れの良さが増すだろうと期待しているのだけど。
このギターは中古で購入したので、制作は去年の夏過ぎ頃で、すでに制作から半年は経過しているギターだ。 もちろん、弾いていた形跡がほとんどない新品同等品(正直、中古での購入だったので、多少の傷や弾いていた形跡があるだろうと思って居たけど、そうした物は全く感じることもない新品と言われても全く分からない程度に綺麗な状態だった。)なので、おそらく、私がこのギターの最初の持ち主と言っても過言では無い。
ギターが経年でどのような音色の変化があるのかはまだ分からないけど、手工ギターの良い点は、少なくとも、新品よりも弾き込んで行く過程で、音に艶や張りが加味される点だと言う。
なので、昨日も書いたけど、今はまだこのギターの本来の能力と言うか、個性が発揮されていない状態だろう。
今後もっと弾き込んで行くと、私の技術的な進歩と同様に、ギターも進歩??する気もするので、あまりこのギターがダメなんてことは書かない方が良いだろう。 ギターの音色に関しては、これはやはり各個人の好みの問題もあるし、弾き手のテクニックや個性もあるだろう。
兎も角、弦をサバレスのハイテンションに交換してからまだ日は浅いので、何とも言えないけど、当初よりも音は明瞭になったし、音量も増した。
ちょっと気になっていた3弦の籠った感じも少し良くなり、明瞭な音になりつつある。
このハイテンションの弦に関しては、これまでテンションが強いので、指やギターへの影響が心配だったけど、実際に使用してみると、ノーマルでも、ローテンションでも押える感覚はほとんど差を感じることはない。
チューニングも逆に素早く出来るし、交換してからのチューニングの安定感はハイテンションの方が遥かに安定する時間が早く感じる。
まだ1週間程度しか経過してないので、弦の本当の音は出ていない気もするので、これから1か月後ぐらいには本来の音を知ることが出来そうだ。
いずれにしても、弦はとても重要な要素だと言うことが理解出来た。
今後ももっとこのギターに相性が良い弦が見つかると良いと思う。
次回もハイテンション弦を選択しようと思うけど、次回は同じサバレスでも違う弦も張ってみたいと思う。
Córdobaギターにもサバレスのアリアンスを張っているけど、明瞭な音と音量、その切れの良いバランスもとても良い弦であることは実感している。
今日も午後からはしっかりとギターを弾こうと思う。
明日も休みなので、この2日間はギターを弾く時間がたっぷりとある。
邦義のギターの本領を発揮できるように今後も技術を磨く努力を続けよう。
私の年齢からでもまだまだギターを弾くことが出来る時間は十分に残されている。 これから、このぐらい上達するのかが楽しみである。
そして、自分が思うようにいろんな曲を悠長に弾ける日が来ることを楽しみにしている。 ギターは練習を裏切らない。 今練習している曲も初心者向けのポピュラー曲だけど、それでも、最初は全然弾けることもないけど、何度も繰り返して練習していると、自分でも知らない間に弾けるようになっていることに驚く。 私は数曲を日に何度も繰り返しているので、一度に1曲づつ覚える方が良いだろうとも思うけど、飽き性な性分なので、日に同じ曲を何度も弾く気になれないので、数曲を同時進行で進めている。
基本練習も含めて出来る限り飽きないように、沢山ギターを弾く時間を持てるようにしている。 ただ、数時間も弾き続けるのは良くない。
やはり、1時間程度で休養を入れる必要が有る。
これは、左手の指の関節に痛みを感じる事もあるので、あまり長時間の練習は控える方が良さそうだ。
長く続けるためには、あまり無理をするのは賢明ではない。
何も焦る必要もないし、何も慌てる必要もない。 今後もそうして長く弾き続けるためにも、根詰めるような事をしないようにしていきたい。
筋トレも同じだけど、あまりやらないといけないと言うような、強迫観念を持つと、続けることが出来なくなる。 これは、楽しさよりも、何か努力とか義務感を感じる事が原因で、そうした物から逃避したくなる感情が生まれるからだ。 なので、やりたいときにやりたいだけやる。
やりたくない時には頑張る必要はないので、しっかりと休みにする。
ギターも同じで、学校の勉強のように、スケジュールを決めて、勤勉に練習することもない。 好きな時に好きなだけ、しかし、頑張り過ぎず、楽しい時間を過ごすことが目的として続けようと思うのである。
気付くと数年、数十年が過ぎていた・・・。そういう感覚で良いだろう。
楽しくない物は、どんなに努力しても結果的には上達しない。
無意識のうちに体に染み込ませることが出来る物こそが、長く、確実に身に着けることが出来るのである。