ギターの弦を交換した。
この話は前回書いている事の事後の話である。
で、交換してまだ3日目なので、何とも言えないけど(弦は新品を張ってから、2週間程度は安定しない)、凡そ期待していた程度にはなった。
期待していた程度とは・・・・? なんだけど、少し張りが出た気がする。
これは、LTからHTに変えた事が大きな要因だろうと思う。
HANABAHHAの弦からSAVAREZの弦に交換。 もちろん、ローテンションとハイテンションの違いはあるだろう。 それでも、やはりSAVAREZの弦は高音側の音が煌びやかになる。 これが好き、嫌いが分かれる所だろうけど。 私はアコギに近い音の方が好みなので、どうしても高音が映える音を求める傾向がある。 クラシックギターなので、アコギに比較するまでもなく、音は柔らかいのは当然で、ナイロンとスチール弦との違いはかなり違う。
アコギでクラシックの曲を弾くと、とても嫌みな高音の音になるけど、クラシックギターのナイロン弦はやはりクラシックの曲に合って居る。
スチール弦はピックでジャカジャカとかき鳴らすような弾き方に向いているのだろうと言うことは凡そ想像できるだろう。
クラシックでも当然だけど、フラメンコやボサノバなども弦をジャカジャカとかき鳴らす奏法もあるけど、そうした曲もフラメンコギターのように、音が鋭角な設定になっている気もする。 スペインのギターのほとんどはやはりこうした傾向が強く、鳴りが大きい、音が明瞭で端切れの良い音が出る作りになっている。 こうした傾向は、プロの演奏家などのように、ステージで弾くために、大きな音が必要なので、どうしても音量があるギターを選ぶ傾向があるのだろう。 所謂クラシックギターとは少し音色も違う気もする。
最近では日本のギター作家なども挙ってスペインのギターを模倣する作品も多く、ヤマハの国産ギターでも、やはりスペインの伝統的な技術を研究して制作されているのである。 ただし、これは意外と難しい。 何しろ制作する環境が違うので、どうしても、日本で制作するギターはスペインのような響きを作ることは難しいと思う。
実際に、今回購入したギターも日本の著名な作家のギターだが、やはりスペインのギターをリモデルしたギターだ。 しかし、どうしても鳴り、音量に関しては届くことはない。
音の奥行や艶と言う点では、手工ギターの良さは勝っている気もする。
でも、それを実際にどこまで感じる取れるのかはちょっと分からない。
それが好きか、嫌いかでも分かれるだろうし、どうしても端切れの良い音に魅力を感じるのは、人間の音に対する本能的な物だろう。
さて、まっ、ギターに関しては、今回購入したギターはある程度諦めていたこともあるので、弦を交換して少しは思っている音に近づいた気もするので、今後、長く弾き続けようと思う。
これからも、いろいろな弦を試してみたいと思う。
ギターは弦を響かせて音を出す楽器なので、弦はそのギターの命である音の重要な生命線だろう。 ギターだけではどうすることも出来ない。
どんなに良いギターでも、弦との相性が必ずある。 そのギターの特長、個性を最大限に発揮できる弦に出会う事が出来る事が最も重要な鍵となるだろう。