今月の8日にクラシックギターの2本目を購入した。
Antonio Sanchezのクラシックギター(professor4のシダーである)。
同じギターが3本あり、その中で一番私も担当者も良しと思った物を選択して購入を決めた。
がしかし、このギターのネックとサイドの塗装ムラ(実際にはピンポイントでのホールと言うか、何かほんの2mm程度の塗装剥がれが見つかり)があり、価格も店頭価格からさらに2万円を値引きして頂いた。
ギターは当然たけど、音色がその命だろう。 楽器は全てそうだと思うけど、音質、音量、印象、奥行き、その他の音を感じる要素で決まる。
趣味趣向の問題もあるので、一概にこれが良い音と言う定義は無いだろうが、
所謂プロの奏者や、そうした専門にしている人の感性に合致する音色と言う物はある。
私は間違いなく素人のレッテルだし、ギターの音色運文を言えるような者ではないので、実際にそのギターの音色の良さを理解するには難しい。
それでも、実際にギター1本毎の音色を聴き分けて判断するなら、今回購入したギターは他の2本のギターと比較しても間違いなく何か魅了される繊細な音色を感じる事が出来た。
こので、ただしなのである。 このギターの外装を見ると、背面には2か所の木目ムラがあり、さらに、ネックとサイドボディーの場所にはピンホールのような陥没(実際には1~2mm程度の物だ)があり、その底面は白い下地のような色をしているのだ。
気にする事もないような塗装なんだけど、やはりどうしてもこうした傷と言うか、表面の打痕や剥がれや傷などは気にするなと言うのは無理だろう。
中古での購入ならうなづける。 がしかし、新品の製品でこうした不具合はあるいみでは、メーカー、制作者の誠意を疑う事になる。
出荷時や制作段階でこの不具合は間違いなく気づいているはずだ。
それでもこのギターを出荷して、製品として流通させるのはどうだろうか?
今回のギターはスペイン製の物で、そうした検査体制と言うか、そもそも、そうした物を不具合、不良としての認識の違いもあるだろう。
特に日本人は非常に微細な部分に対する拘りがある。 少なくとも、店頭にならず物は全てが完璧な物である事が当然としている姿勢があるだろう。
しかし、海外の個人や企業などは、良しとする範囲が広く、例えばギターなら、外観以上に音色を重視していて、少々の塗装ムラなんて物は、そもそもが不良ではないのだろう。
ギターなどの楽器は同じクラスで同じ制作品だろうと同一品が出来る事はない。 これは工業製品とは一線を画した基準だ。
使用する木の材質や、木目、硬度などは同じ物は出来る事はない。
何しろ、木は天然の物であるし、天然の素材が同じ品質や同じ質感、同じ音色になることは不可能だ。
なので、制作時のふとした不具合は完成時の音色を考慮した時点で、良し悪しが決まるのである。
今回は、そうした事もあり、いろんな楽器店や修理専門店などへも問い合わせをして、補修の有無や料金なども聴き、結局は自分で何とか目立たなくすることも出来たので、このまま気にすることもなく、使うことに決めた。
このギターの件で思ったのは、やはり中身(音色)を重視して、外観(外の見栄え)を優先するのかと言う問いなのである。
何でもそうだろうけど、やはり見た目はとても重要だと思う。
木目の綺麗さ、珍しい木目や、あまり使用されない材質の制作など。
ギターに愛着を持つ事が一番のギター上達の極意だと私は思っている。 素敵だと思うギターを手に入れるなら、それこそが上達の最大の電動力二なのだろう。
確かに今回のギターの音色や音量、弾き易さ、見た目も文句はない。ただ、一点、微かな塗装ムラの場所に目が移ろい、どうしても気になる。
ダメ元で自分で補修して、完璧ではいが、あまり気にする程の物えではないことに気付き、自分で何とか補修完了としたのである。
このギターもそうだけど、その前のギターも生涯、私のパートナーだと思うので、この2本以外のギターを新たに購入することはないだろう。
さて、これでクラシックギターに専念して、他に気を取られることもなく、ひたすら練習するのみだろう。