地震発生から1週間が経過したトルコ地震。 トルコ南部を中心として発生した大型の地震で、死者は計3万5千人 に達した。 これは確認出来ている限りの人数なので、恐らくはこれ以上の死者数だと言うことは明らかだろう。
震源の中心から北方向へ20Kmに渡り亀裂が確認されている。
亀裂が確認されている程の地震があったと言うことで、これは相当な規模の地震だと言える。
震源から直径半径で120Km程度の広がりがあるらしい。 これは日本の近畿地方から関東地方の端までの範囲となり、東北地震以上の範囲だろう。
今も救助活動は継続していて、7日以上経過してからも救助されて助かっている人も居る。 各国からの救援活動も継続され、物資などの支援も増している。
ただし、この国はいろんな問題があるので、こうした災害時に敏速な動きなどが出来ていない事や、略奪行為も頻発していて、トルコ軍が警備をする姿も報道されている。 略奪に関しては日本の感覚するとあまり想像出来ないだろう。 日本の東日本地震時でも商店の扉なども空けている状態でも、身勝手にその店から商品を持ち出すような人は居ない。
さらに、販売可能な店の前でも整然と列を作り、誰も身勝手な行為をする人も居ない。 こうした日本の国民性と言うか、そもそも、犯罪行為をする意識は海外に比較すると極小の一部の人だろう。
これは日本以外の国ではある意味では、平時以外の大きな災害とか、デモとか、事件などでは海外の報道などを見ると、必ず略奪行為が頻発する。
トルコの今回のガレキ同様のビルなどの姿を見ると、到底耐震基準を満たしていない事が素人の私でも分かる程に粉々な状態だ。
トルコも日本と同じように地震が多発する国なので、こうした建築基準は厳しいはずだ。 問題はこうした基準を無視した建築が乱立する背景もあるのだろう。 当然だが、基準を満たす建築工法はコストが掛かるし、工期も掛かるだろう。 経済的な問題などもあり、ほとんどの建築自体がこうした基準を満たさない手抜き工事が当たり前になっていたのだろう。
もちろん、地震の規模も日本の過去の地震に比較しても倍以上、数倍の規模だったことも言われているので、単純に建築の質の問題だけでもないだろう。
日本の自衛隊からも医療チームがトルコに向かった。 特に日本ではこうした災害に対応するノウハウは世界的に見てもレベルは高い。 これまでの地震や災害などで養い、改善して最新の対応力を持っていると思う。
こうした時にこそ、そうした力を発揮して、一人でも多くの人を救う事が出来るなら嬉しい。 本当に大変な仕事だと思う。 海外の災害地へ仲間と行くとしても、そんなに短期間で帰る事は出来ないだろう。
世界はこうした災害はもちろんだが、ロシアの戦争は特に人間の愚かさであり、地球温暖化による海水の上昇、山火事などと自然災害は頻発している。
日本の気候変動なども最近は顕著になっている。 かつて無い程の豪雨、積雪、それに伴い、土砂崩れや交通事故など。 地震も多発しているし、ますます住みにくい地球環境が続きそうだ。
これに対する対応はどうするのか? 今、人間が遣るべき事は何か? 今、地球上で生きる物としての責任や行動は何だろうか? こうした災害時などでは各国はある程度の協力が可能である。 ならば、そうした意識を経済や環境
や、その他の共有、共通な物として同じレベル、同じ立場で協力する事が出来るはずである。