もう10年近く文学作品から遠ざかっていたように思う。 それが昨年末に「水死」という大江健三郎さんの新刊を読み始めて、大掃除もそこそこに読み続けた。
私は文学を語ることなんてできませんが、大江さんが私の救世主だったことがあるので、胸の奥がうずくような思いがする。
・・・ もう20数年前の話ですが、私のタマシイが突然苦しみ出したのです。夫の仕事も順調で、二人目の子供にも恵まれて、なんの不満もない幸せの絶頂期だというのに・・・
タマシイが苦しむのです・・・・・・タマシイがケガレテいる・・・重い・・・もうこれ以上生きていけない・・・
ひたいから脂汗が流れて苦しんでいた・・・
・・・そんなある日、団地の小さな書店に、子供の本を買いに入った時です。なんだか光って見える本があった、それは大江さんの「新しい人よ眼ざめよ」でした。
読み終わる頃には、私は苦しみから解放されていたのです。
「この魂が地上にある限り、私も生きていける・・・」 そう感じたのです。
あの本のどこがわたしの魂の救いになったのだろう・・・2,3年前に、もう一度読み返して見たのですが、もうわからなかった・・・・もしかしたら、障害を持つ少年の、無垢な魂に触れたのかもしれない。
「水死」は、私にとっては、かつてのようなインパクトは無く、納得できる穏やかさと共に読み終えた。
本に出てくるバッハのカンタータを聴きながら、最後に大江さんにお会いしたのは、(お見かけしたのは )、光さんのコンサートの時だったかしら・・・それとも、芹沢先生の葬儀の時だったかしらと思っていた時、思いがけずに、懐かしいお名前の本が届いたのです。
芹沢光治良先生の二女の野沢朝子さんが、自費出版された「山荘」という、110ページの小さな本でした。
もう今年80歳になられるということで、お父様やご家族の思い出が書かれていましたが、感動したのは、医者だったご主人が亡くなる時に、一人ひとりに、アリガトウ・・・と言ってから逝かれたことや、光治良先生のご長女は、若くして亡くなられたそうですが、その夫が、23年後に、妻と同じ日に亡くなられたという・・・まさに美しい天の調べを聴く思いがしました。
それから、もう一冊、知人が年末に出版した本を読んだ。
「2012年と日月神示」で、著者の岡田光興さんは、かつて私も言霊を勉強していたことがありまして、武市瑞月先生にお世話になっていましたが、岡田さんは兄弟子に当たります。徳間さんから出す3冊目の本です。
情報量が多いのに、読みやすく、嬉しかった。 私にとって岡本天明さんの「日月の神示」は、重圧感がありすぎるのですが、でも、その予言は、本当にすごいものがある。表現が違うだけで、アセンションのことも、人類が光の体になっていくことも書かれています。
岡田さんは、そのへんをきっちり書いておられました~
・・しかしそれにしても、「日月神示」は、いつ読んでも襟が正される思いがする。と同時に、なんだか、血が濃くなるような・・・そんな感じもするのです。
平成22年の今年は、「フジハハレタリニホンバレ」といわれますが、言葉の通りであるように、明るい心で過ごしたいです。
元旦に満月と食があり、お月さまが、ハートにドーンと入ってくるような、強烈な引力だったので少々心配しましたが、15日の金冠食で、バランスされたかもしれませんね~~
☆・・☆・・☆
・・・このところ次々に本が読めて、ほんとに、しあわせにおもう。 私のたましいの栄養素ですね。 ご縁に心から感謝しています☆