シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

大河内山荘

2013年12月02日 | グルメ・他
週末にいつもの三名で紅葉狩りを兼ねた撮影会に京都は嵐山を訪問。
数ヶ月前に豪雨による大被害を受けたが、その復興は目覚ましく、護岸工事を除いては普段と変わらない様相を呈していた。
一番の掻きいれ時を迎える当たって京都有数の観光地が急ピッチの復興を遂げたのだろう。
東北復興の遅さとつい比較してしまう。
目的地は往年の大スターである大河内傳次郎が64歳で逝去するまで30年の年月と私財を投じて作り上げた庭園・大河内山荘。
亀山公園を抜けて山荘を目指したが、公園の紅葉も山荘の紅葉も少し時期が遅く、上から眺める分には葉もいたんでいた。
紅葉の特性だと思うのだが、そのような状態でも下から見上げる陽の光を通した紅葉はまだまだ綺麗だった。
抹茶席券を含めた入場料は1000円だが決して高くはない。
故人の美意識が表現された庭園は広大で趣が有り、嵐山を借景にしたかと思えば、京都市内を眼下に一望できる立地にある。
僕等にとっては「シェイはタンゲ、名はシャゼン」というものまね芸人の語り口の方が馴染みが有り、映画館で見た彼は端役、切られ役などもやっている晩年の姿で、そのあたりは役者魂を感じさせた。
彼の魅力を理解できるのはテレビ放映された山中貞雄の「丹下左膳余話・百万両の壺」がそうかな?
庭園内の展示スペースの大きなスチール写真は迫力が有りカッコイイ。
これだけの雰囲気を出せる時代劇役者がいなくなってしまったなあ。

同行のK君は今年退職し、その後に弟さんと父上を亡くし御母堂も療養中で、さらに奥様のご両親も療養中とかで大変だと思うのだが案外と元気だった。
退職記念とでもいうのか、家族全員でハワイ旅行にも行っていたらしい。
昼食は3回目の訪問となる「弁治」で、ここのメニューは1900円の湯豆腐会席のみで、料理の注文を聞くこともない。
温まる為に縁側に近い席を希望し、熱燗を注文。
K君は痔の手術上がりで飲酒が出来なかった。
もう一人の同行者であるT君と二人で4合をやりました。
4合というより銚子が4本と言った方が正確で、量としては2合だったような気がする。
私は配分を考えて、酒の肴用に田楽や湯葉などを残していたが、T君は早々と全部平らげていた。
見かねたK君が香の物をあげていた。
退席を促すかのようにアルバイトらしき店員が、トイレに立ったT君のお膳を引きに来たが「お漬物が残っているので置いとったてくれるか」とみみちい要求。
単品メニューが有ればもっと居座っていたと思う。
一年に2,3回の出会いなのだが何とか元気でやっているので嬉しい。
刺激の少ない私にとって、彼等は数少ない香辛料なのだ。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする