シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

和食懐石

2014年10月12日 | グルメ・他
今回の東京遠征は孫達の運動会と七五三及び記念撮影会、新生児の宮参りなど盛り沢山。
近くなったとはいえ度々行けるものでもなく、一気のイベントと相成った。
オマケに家人が還暦を迎え、娘夫婦がそれらを兼ねた食事会に招いてくれた。
場所は新宿高層ビルの48階にある高級そうな料亭だった。
孫達はそのたたずまいに旅館かと思い、お風呂に入ろうとか、ここに泊まろうとか言い出す始末。
実際、部屋は広々とした座敷で子供たちが駆け回るにも十分と思える広さだった。
見下ろすと東京の街並みが眼下に見渡せ東京タワーが彼方にそびえていた。


食前酒は菊の香りがする冷酒で、前菜は9品あって楽しめた。
中に松葉に刺した銀杏と楽京があって、どうやらラッキョウの方は当て字のようだ。
お椀は松茸と鱧の土瓶蒸しで実に美味。
孫達のメニューにはなかったが、与えると「美味しい、美味しい」と飲みほしていた。
子供は正直だ。


いちばん美味しいと感じたのが向付で、鯛、しまあじ、とろまぐろ、どれも新鮮でこれぞ刺身だったし湯葉や野菜が食感を際立たせた。
お祝いの席とあって、お店側が献立にない自家製のお豆腐を出してくれたが、これがまた出汁が利いていて何とも言えぬ味で実に美味かった。


旬菜は選択制で「甘鯛と松茸杉板焼」か「但馬牛朴葉焼」なのだが、私は魚の方にした。
これがメインなのだろが、私はそれよりも焚合せの「すっぽんまんじゅう」のほうが美味しかった。
家人はスッポンと聞いただけで食べる気がしなくなって、私はラッキーなことに二人前を頂けることになった。
スッポンの出汁で、中に黒っぽいスッポンの身が少し入っていたが、家人はそれを見ただけで悲鳴状態。


酢の物などもあったが、子持ち鮎の釜焚ごはんが美味しくてお代わりをしてしまった。
和食は本当によくできている。
器は綺麗だし、食材が豊富だし、何よりも胃に優しい。
場所代もはいっているの、高級店ではそうなのか、日本酒銘柄は普段行く居酒屋の倍以上の値段がしていた。
値段が気になって飲む気になれないのは貧乏人の習性だな。
京都が本店とかで入口には舞妓さんの団扇が飾ってあって、年に一度その舞妓さん達が来られるらしい。
こんなことでもないと来れないお店で、帰る頃には東京タワーが暗闇の中に赤く浮き上がっていた。
子供夫妻に感謝!感謝!
コメント
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