シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

今年の阪神は強い

2021年03月17日 | 阪神タイガース
26日にはプロ野球が開幕する。
今年の阪神は強いぞ!
藤浪が復活して10勝以上してくれたら優勝や。

新人の佐藤がええがな!
新人とは思えん面構えがええわ。
買った時だけ書いているタイガース日記(https://blog.goo.ne.jp/hal2001ms)の記事が今年は多くなりそうや。
以前にホームページを開設していて、その中にタイガースコーナーも記載していた。
開幕までもう少し日数があるので、そちらに載せていた記事を再登板させてみます。

先ずは「僕が阪神ファンになった日」

8月11日は僕の誕生日です。
しかし昭和38年のその日はさらに特別な日で、僕が阪神ファンになった記念日です。
この夜後楽園球場では阪神・巨人戦が行われていて、僕は親戚の家でテレビ中継を見ていました。

1-1の同点で迎えた8回に巨人が一死ニ・三塁のチャンスを作ります。
阪神はここでピッチャーを本間から村山にスイッチします。
巨人の打者は池沢とかいう勝負にならんバッターです。
村山はカウント2-2からの5球目に、ストレートをど真ん中に投げ込みます。
「三振!」誰でもそう思うわね。
真ん中に入ったらストライクとルールブックに書いたるんやから。
真ん中がボールやったら野球にならんのです。
ところがその時、よくある事なのですが、巨人ファンの主審が「ボール」と言ってしまったのです。

これには、村山、怒りました。
「何であれがボールや!」
監督の藤本、ヘッドコーチの青田も飛んできます。
「わりゃ、どこに目ぇついとんじゃ!」
テレビからは聞こえませんでしたが、多分そう言っていたと思います。
ケンカ腰でもみ合ううちに主審の手が村山の顔に当たった。
「審判が手を出すとは何や!」と青田が詰め寄ったら、身の危険を感じた主審が「村山退場!」
こんなアホな話はない。
村山は手を出しとらん。
逆に審判に暴行されとる。
せやのに退場・・・・。

この時、村山が泣くんです。
捕手の山本の哲ちゃんに後ろから羽交い絞めにされながら、悔し泣きするんです。
口惜しさのあまり、キャッチャー山本の肩にもたれかかり、人目もはばからず涙を流すんです。
僕は直感的に「村山はえー男や」と思いました。
女々しいと思いませんでした。
ひたむきさを感じました。
村山の目から出た涙だけに、なんかやけに説得力がありました。
その時、何を説得されたのかはわかりませんでしたが、後日「阪神は正義のチームや」ということだったと確信します。

僕はもともとは長島ファンでしたが、この日から徐々に阪神に傾倒していきます。
当時の野球選手としては珍しく長い髪を振り乱して、悲壮感を漂わせながら巨人を倒す村山はカッコよかったなぁ・・・。
1970年の防御率0.98は、2リーグ制で唯一の0点台です。
つまり、1点取ったら勝てるピッチャーやったんですな。

巨人の横柄な態度に腹を立てタイガースに入団した熱血漢はもうこの世におられません。
藤村を知らん僕にとっては、村山こそミスター・タイガースで、野球のロマンを教えてくれた恩人だったのです。
居酒屋に行った時などの下駄箱の番号は先ず11番を選びます。
コメント
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