sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

思い出の小屋

2018-12-19 14:55:58 | 自作詩
樹々のあいだを 通りぬけ
細い小道を 歩いている

目の前に 古びた小屋が 見えてきた
なんだか 不思議な雰囲気を まとって

近づいて 扉をたたく
誰も いないみたい

そっと 扉をあけてみると
そこは 懐かしい部屋だった

初めて飾ったクリスマスツリー
お菓子の詰まった赤いブーツ
こたつの上のデコレーションケーキ

見覚えのあるカーテンの
それは あの頃の写真のまま

あたたかくて ほっとする
ずっと変わることのない記憶

セピア色に 心が染まり
少しの寒さも もう感じない

サンタクロースの魔法みたい

思い出の小屋
あなたも ぜひ 訪ねてみてね


(2018年12月19日作詩)







*小さな物語
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散歩の時間に

2018-12-06 11:36:52 | 自作詩
ぽつぽつ 雨が降る朝に
歩く小道は 湿った土のいい匂い

鮮やか色の山茶花(さざんか)の
ハートの花びら 道沿いに

ニコニコ笑っているような
ひっそり泣いているような

寂しい季節に
ピンク色が つややかだね

人のいない散歩道
自分とおしゃべりする時間

心の中を かたづけたり
新しいこと 考えたり

自然に見守られて 過ごすのは
本来の自分に 帰るため

生きることは 歩くこと

テンポよく 弾むように歩けたら
それは 幸せな証拠だよ



(2018年12月6日作詩)







*季節
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