六月の 梅雨の晴れ間の公園で
色とりどりの 風船を売る紳士
青空に光る 風船たち
ある親子連れが 買いに来た
小さな子どもは 元気に言った
「青い風船ください」
すると 紳士が
「この風船は おとな用。ある秘密があってね」
その風船は 心に浮かぶ灰色雲を 空に飛ばし
代わりに しあわせを 運んでくる
子どものおとうさんが その風船を 手にしたら
心が すうっと 軽くなった
その親子は 手をつなぎ
楽しそうに 歩いて行ったよ
風船売りの紳士は にっこり ほほえみ
しあわせの風船を 見上げていた
誰かが飛ばした 黄色の風船が
空高く 上っていった
(2020年6月17日作詩)
*小さな物語
色とりどりの 風船を売る紳士
青空に光る 風船たち
ある親子連れが 買いに来た
小さな子どもは 元気に言った
「青い風船ください」
すると 紳士が
「この風船は おとな用。ある秘密があってね」
その風船は 心に浮かぶ灰色雲を 空に飛ばし
代わりに しあわせを 運んでくる
子どものおとうさんが その風船を 手にしたら
心が すうっと 軽くなった
その親子は 手をつなぎ
楽しそうに 歩いて行ったよ
風船売りの紳士は にっこり ほほえみ
しあわせの風船を 見上げていた
誰かが飛ばした 黄色の風船が
空高く 上っていった
(2020年6月17日作詩)
*小さな物語