sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

オーロラ駅

2023-04-29 11:42:21 | 自作詩
星空模様の電車に 乗って
終点に 着いたなら 

真夜中の駅に 降りたとう
そこは 誰もいないオーロラ駅

漆黒の空に 星がきらきら

暗い草原が どこまでも 広がり
心静まる 音のない世界

小さなベンチが ひとつだけ

まだ見たことのない オーロラを
そこに 座って 待っている

ふと予感がして 空を見渡す

向こうの空に 現れた
エメラルドグリーンの 光のカーテン

パープルとイエローも 重なって
刻々と 揺れ動きながら

それは 夢の中の特等席

またいつか
オーロラ駅行きの切符を 予約して


(2023年4月28日作詩)







*夢のお話

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まぼろしの雨の森

2023-04-19 11:44:33 | 自作詩
都会に住むその人は 森に 憧れていた
部屋には 壁掛けの 森の写真

いつも その写真を ながめては
森へ行きたいと 思っていた

ある日 小雨が 降る朝

窓から 外を見ると
いつもの 景色ではなく

ドアを開けたら そこは 森だった

少し 歩いてみると
鳥のさえずり 美しい小川

そして 誰もいない 小さなバンガロー

バンガローに 入ってみると
雨音が 心地よく

いつのまにか 眠って 目が覚めた
それは いつもの ソファの上

だけど 壁掛けの森の写真は
バンガローと雨の森に 変わっていた


(2023年4月19日作詩)







*ファンタジー
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二人の星座

2023-04-07 11:58:05 | 自作詩
西の夜空に 
大きく輝く オリオン座

地上で 心 瞬く
二人の 尊い絆

近すぎて 見えなかった日々
今 やっと 気づいて

誰よりも お互いの魂を
大切に 思う

きっと おひさま色の糸で
つながっていた

いちばん 暖かい場所

天の川の 一粒の星
宇宙砂時計の 砂より小さく

だからこそ かけがえのない命
それぞれの使命を 抱きながら

心が つながっているから
離れていても ずっと一緒

二人だけの星座を
これからも 守ってゆける


(2023年4月6日作詩)







*魂
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