sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

桜キャンディー

2023-03-27 14:04:20 | 自作詩
桜の木の下に キャンディー屋さん

置いているのは うすピンク色の飴
桜キャンディー

口に入れると 
なんだか 穏やかな気持ちに

飴の横には 御守りにするための 
鈴のついた 小さな入れもの

桜キャンディーを ひと粒 入れると
可愛い 根付の御守りに

ささいな 悩みごとが 消えて
ささやかな 願いごとが 叶います

夜になると キャンディー屋さんに
桜色の灯りが ともります

その時に買った 桜キャンディーを
枕元に 置いて眠ると

いつでも
夢の中で 桜の国に 行けます

ちょっぴり不思議な
桜キャンディーの お話でした


(2023年3月27日作詩)







*季節
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れんげとつくし

2023-03-15 11:52:02 | 自作詩
春の野に れんげとつくし
おひさまの イエローの光を うけて

れんげは 春の野原の唄を
つくしは ひばりの詩を うたった

日差しが きらきら
よろこびに あふれて

れんげが 言った
「どちらが 先に 摘まれるかしら」

れんげは 「わたしだといいな 
花かんむりに なりたいから」

つくしは ずっと ここにいたかった
だって 青空が 大好きだから

ある日 少女が やってきて
れんげを 摘んだ

そして 部屋のガラス瓶の中に

「部屋の中って すてきよ」
れんげは つくしに 伝えたかった

つくしは れんげを 思い浮かべて
いつまでも 空を 見上げていた


(2023年3月15日作詩)







*季節
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オルゴールの夢

2023-03-05 11:45:58 | 自作詩
棚のすみ 忘れられていた 
子どもの頃の オルゴール

白い木製 水森亜土の絵 

母が 買うのをためらった
昔のフランス映画の 悲しげな曲

ある日の夢で 暗いお店の中
そこには たくさんのオルゴール

レジスターのそばに あった
スズラン飾りのオルゴールを 選ぶ

曲名は 「銀河の中で」

店主は それを 箱に入れて
レトロなリボンを かけてくれた

家に着いて オルゴールを 聴いたら
部屋に 夜空が 広がった

大きな オルゴールの星座が 浮かび
不思議なメロディが 鳴り響く

目が覚めて 白いオルゴールを 
そっと 見つめた朝だった


(2023年3月5日作詩)




※夢はフィクションです。


*夢のお話
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