sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

月のコンサート

2024-03-27 11:44:05 | 自作詩
今夜は 月で コンサート

宇宙服なしで 歌う
そのアーティストは 神様の化身

地球上に 
大切な メッセージを 伝えるため

音響は 宇宙全体
映像は テレビで

オーケストラは 地球で 演奏
だから 遠距離コンサート

アーティストは 少しだけ リハーサル
20時ちょうどに 開演です

満天の星空の中
月が 美しく 輝いて

アーティストの歌声が
夜空に 響き渡ります

それは 誰も 聴いたことのない
透明の 水晶みたい

郵便で届いた 月色のチケットが
一度きりのコンサートの 記念です


(2024年3月27日作詩)







*ファンタジー
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万華鏡の菩薩様

2024-03-15 14:10:00 | 自作詩
旅行先の雑貨屋さんで
万華鏡を 買いました

昼間に 覗いた時は
普通の万華鏡でした

夜 覗いたら
なんだか とても眩しいのです

真ん中に 菩薩様が
金色に輝いて 浮かんでいます

人は 与えられた命の中で
いくつかの運命から 
一つを 選び
自分の意思で 辿りながら
無二の人生を 生きている
それは 与えられている愛を
精一杯に 生きるということ

それが 万華鏡からの メッセージ

菩薩様は 消えることなく
特別な万華鏡に なりました


(2024年3月15日作詩)







*生き方
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小屋の温泉

2024-03-03 11:42:13 | 自作詩
ひっそりと 小さな入り江
その端に 小屋が 立っていた

海は穏やかで 静かな波音
太陽の光が きらめいて

遠い街から 車で訪れた青年
小屋の戸を そっと 開けた

中には とても 小さな温泉
手を浸してくださいと 立て札が

青年は 手を浸すと
思わず 目を閉じた

すると 幼い頃の自分が 見える
若き父と母と ともに

幸せそうな笑顔
暖かに灯る 光の中で 

さっきまでの 寂しさは 消えて

小屋から 出ると
日差しが まぶしく

それは たった今の
青年の 心のように


(2024年3月2日作詩)







*小さな物語

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