ある町はずれのかばん屋さんに
不思議なかばんが ありました
ある日 悲しみの人が そのかばんを 選びました
それは 深い海の色でした
中を開けると 小さな海が見えました
思わず まばたきをしたそのとたん
優しい波の音がして その人は 白い砂浜の上
「貝殻を ひとつ 拾いなさい」と
かばん屋さんの声がして
その人は 綺麗な巻き貝を 見つけました
かすかな音楽が 聞こえます
耳にあてて 聴いていると
悲しみが だんだん 消えていきました
そっと ほほえみが 浮かんだ時
気づくと お店の中でした
その人は 海のかばんを 買いました
かばんの中には あの綺麗な巻き貝が ひとつ
またいつか 悲しくなったら 耳にあてなさいと
不思議なかばん屋さんは 言いました
(2021年1月24日作詩)
*ファンタジー
不思議なかばんが ありました
ある日 悲しみの人が そのかばんを 選びました
それは 深い海の色でした
中を開けると 小さな海が見えました
思わず まばたきをしたそのとたん
優しい波の音がして その人は 白い砂浜の上
「貝殻を ひとつ 拾いなさい」と
かばん屋さんの声がして
その人は 綺麗な巻き貝を 見つけました
かすかな音楽が 聞こえます
耳にあてて 聴いていると
悲しみが だんだん 消えていきました
そっと ほほえみが 浮かんだ時
気づくと お店の中でした
その人は 海のかばんを 買いました
かばんの中には あの綺麗な巻き貝が ひとつ
またいつか 悲しくなったら 耳にあてなさいと
不思議なかばん屋さんは 言いました
(2021年1月24日作詩)
*ファンタジー