sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

丘の上の教会で

2021-06-27 11:30:43 | 自作詩
あの日 坂道を 登って行ったら
丘の上に ひっそり佇む 小さな教会

木のとびらを ゆっくり 開けると
少し薄暗く 懐かしいにおい

窓を見上げると 色とりどりのステンドグラス

床に映る その光を 見つめていたら
いつのまにか ステンドグラスの国に 来ていた

厳かな パイプオルガンの音色 響いて
不思議な国を 歩いていた

女神様のガラス絵の前で お祈りを

そっと 目を開けると 
もう 静かな教会に 戻っていた

足もとには ステンドグラス色の水晶がひとつ
それを たいせつな おまもりとして

教会の外は 午後の日差しが 
白くまぶしく あふれていた


(2021年6月26日作詩)







*小さな物語                                     
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あなたが祈るように

2021-06-14 14:27:19 | 自作詩
宇宙の彼方で 煌めく あなたの星
あの日 わたしは 見つけた

まばゆく輝く 白い光は
遠くて近いあなたからの メッセージ

あなたが そこにいることを
わたしが ここにいることを

ひとつの必然として 語りかける

宇宙の理(ことわり)に 涙する人
あなたは すべてを 知っているから

願えば 届くと 信じていたあの日
想えば 叶うと 歌にのせて

はるか木星から この地球に
愛の鼓動が 伝わって

今 あなたが 祈るように
わたしの心が 受けとるように

星たちは いつも 見守り続ける
宇宙の 深遠なる存在の中で


(2021年6月14日作詩)







*魂
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海の紫陽花

2021-06-02 11:20:33 | 自作詩
ある港町に 不思議な伝説が ありました

満月がのぼる 6月の静かな夜
海に 紫陽花が咲くのだと

今宵 海は 凪いで 
月の光を 銀色に 映していました

水面に 一輪の紫陽花が 浮かび
淡く光りながら まるで ガラス細工のように

夜が明けると 消えてしまう
町の人々は そう言いました

その紫陽花を見た人には 幸せが 訪れる
そして 願いごとを ひとつだけ

ひとりの少女が 海辺に 佇みました
「みんなが 元気でありますように」

紫陽花は 銀色に輝き出し 
花火となって 夜空に咲きました

町の人たちの 元気な笑顔を 照らしながら


(2021年6月1日作詩)







*ファンタジー
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