sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

森のレコード店

2022-04-28 11:42:33 | 自作詩
ある森に レコード店が ありました
お客さんは 森に散歩に来た人たち

雨が しとしと降る朝
ひとりの若者が お店を訪ねました

せまくて 少し暗い店内
たくさんのレコードが 並んでいます

若者は ゆっくり 見てまわり
あるレコードを 手にとりました

森の中に佇む ロッジのジャケット写真
まるで このレコード店みたい

若者は なぜか 心惹かれ
そのレコードを 買いました

家に帰って さっそく かけると
静かな雨音と ピアノの音楽

若者は いつのまにか 眠ってしまいました
夢の中に さっきのレコード店

扉を開けると 懐かしい友が ふりむいて
優しく ほほえんだのでした


(2022年4月27日作詩)







*小さな物語
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時の宇宙船(写真)

2022-04-17 13:44:15 | 自作詩
写真は あらゆる 存在の証

花は写る時 ほほえんでいる
動物は ただ 見つめている
人は なにかを 考えている

写真は すべての真実を 写す
瞳の奥の光と ともに

午後の公園 噴水のきらめき
メリーゴーラウンドの 楽しげな音
チューリップの ほのかな香り

写真は 物語を作り
心を癒す 絵画のように

命なきものにも 魂あり

たとえ 色褪せても
いつまでも 変わらないもの

写真立ては ずっと あの頃のまま
アルバムは 笑顔の宝石箱

時の宇宙船に 乗って 旅しよう
愛おしい 過去の国を


(2022年4月16日作詩)







*大切なもの

アマゾンにて、自著「詩集 アプリコットの空」(2013年6月発行)を販売中です。
こちらのブログ以前の詩です。
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心の世界

2022-04-06 12:28:31 | 自作詩
自分の中の 心の世界
深い湖の瞳で 見つめて

広い草原 青い海
小高い丘 桜の木
虹色の雲 たなびいて

そこにあるのは 限りなき平穏

自分だけの世界は 
永遠まで つながる

心 どこまでも 広がり
天界の光が 届く

もしも 寂しくなったなら
光をすくって 心の空に そそごう

そこに 太陽 生まれて
心の強さに 変わる

ささいな陰も すべて 消えて
光のすずらん 咲き誇る

ひととき 
そんな心を 思い描いて


(2022年4月6日作詩)


※すずらんの花言葉は、幸せの再来、純粋、喜びです。




*心象画
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