商店街のはずれに 古い電話ボックス
ある日 仕事帰りの男の人が
電話ボックスに 立ち寄りました
なぜだか 急に 使いたくなったのです
扉をあけると 懐かしい匂い
ダイヤルの電話機で タイムスリップ
壁には 小さな貼り紙が
「過去の自分に かけてみませんか」
電話番号は 生年月日
男の人は 驚きつつも かけてみることに
ダイヤルを回すと しばらくして
ちゃんと つながりました
「もしもし」と子どもの声
すぐに 自分だと わかりました
いろいろ話したいのに 言葉になりません
「きみの夢は なんだい」やっと そう言うと
「パイロットだよ」無邪気な声
未来を信じていた あの頃の自分が
心の中で 優しく 重なります
それは 一回きりの まぼろしの電話でした
(2022年3月26日作詩)
*ファンタジー
ある日 仕事帰りの男の人が
電話ボックスに 立ち寄りました
なぜだか 急に 使いたくなったのです
扉をあけると 懐かしい匂い
ダイヤルの電話機で タイムスリップ
壁には 小さな貼り紙が
「過去の自分に かけてみませんか」
電話番号は 生年月日
男の人は 驚きつつも かけてみることに
ダイヤルを回すと しばらくして
ちゃんと つながりました
「もしもし」と子どもの声
すぐに 自分だと わかりました
いろいろ話したいのに 言葉になりません
「きみの夢は なんだい」やっと そう言うと
「パイロットだよ」無邪気な声
未来を信じていた あの頃の自分が
心の中で 優しく 重なります
それは 一回きりの まぼろしの電話でした
(2022年3月26日作詩)
*ファンタジー