深いふかい湖の底に ひとつの石
石は ひっそりと 紫色の光を 放つ
ある日 湖に 小さな舟を浮かべる若者
静けさの中 ゆっくり漕いでいた
湖面に 真珠色の霧が 漂う
ふと 誰かに呼ばれた気がして
振り向くと そこに 紫色のシルエットが
「わたしは 湖の石の精。
その石を 洞窟へ 運んでください」
気づくと 若者の手には 美しい紫色の石
霧は消え 目の前に 洞窟があった
若者は ボートを岸につけ 洞窟へ歩く
暗い洞窟の中に 湖の石を置くと
透明の紫の光が 壁いっぱいに 広がった
「かつて 地球は 真実の愛の星でした。
また あの頃を とり戻せるように、
わたしは ここで 祈りましょう」
と 湖の石の精
いつしか 湖は 朝の光に 輝いていた
(2021年4月23日作詩)
*地球
石は ひっそりと 紫色の光を 放つ
ある日 湖に 小さな舟を浮かべる若者
静けさの中 ゆっくり漕いでいた
湖面に 真珠色の霧が 漂う
ふと 誰かに呼ばれた気がして
振り向くと そこに 紫色のシルエットが
「わたしは 湖の石の精。
その石を 洞窟へ 運んでください」
気づくと 若者の手には 美しい紫色の石
霧は消え 目の前に 洞窟があった
若者は ボートを岸につけ 洞窟へ歩く
暗い洞窟の中に 湖の石を置くと
透明の紫の光が 壁いっぱいに 広がった
「かつて 地球は 真実の愛の星でした。
また あの頃を とり戻せるように、
わたしは ここで 祈りましょう」
と 湖の石の精
いつしか 湖は 朝の光に 輝いていた
(2021年4月23日作詩)
*地球