sunnylakeのポエムガーデン

自作詩を書いています。
心の風景画が届きますように。

不思議なエレベーター

2025-02-19 11:40:05 | 自作詩
十階建ての
オフィスビルの エレベーター

ある会社員が 一階から 乗りました

二階で止まり 扉が開くと 
そこには ひっそりと 小さな池

岸辺に 一輪のゆりの花

次の三階は 外国の可愛らしい町
パステルカラーの家々と 石畳の路地

四階は 深く薄暗い森
高い木々と 鳥のさえずり

五階は はてしなく 広がる海
透きとおる波が 揺れています

六階は 高くそびえる山
斜面に 可愛い花が 咲いています

そして 七階は 永遠へとつながる宇宙
たくさんの星が 浮かんでいます

なぜか とても 懐かしい気持ち

扉が閉まり
次は 十階に 止まりました

そこは いつものオフィスビル
だけど いつもと違う心で

生きる尊さを 想いながら
新しい日常へと 戻ります


(2025年2月18日作詩)







*ファンタジー


コメント (12)
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