Suzuka to the world!!

〜鈴鹿の山から世界の山へ〜 山岳スキーレーサー小寺 教夫が送るMountain life のブログです。

Morgins ワールドカップVertical レース SKIMOふたつのEnjoyの形

2023-02-08 21:56:00 | 2022/2023 ISMF WORLD CUP
Morginsワールドカップは大会2日目、バーティカルレース。



今日のレースは17時20分開始なので朝はのんびり寝ているつもりでしたが、やはり4時台には目が覚めます。もっと寝たいですが、日々の習慣ってすごい(笑)

 

午前中には軽くRandonnée(日本でも耳にするランドネ、フランス語で軽い登山やハイキングを意味します。)で身体を動かしてきました。



ちょうどスタートとゴールはバーティカルレースと同じですが、Randonnéeなので距離を使ってのんびりと登ります。



ゆっくりだからこそ身体にヨーロッパの山の空気感、雪の感触を覚えさせることができる、きっとそれは今後のレース作りに役立つはず…と、やっぱり考えることは最終的にレースのことになってしまいます(笑)



アパートで淹れてきたコーヒーを見晴らしの良いところで飲んで下山。さぁ、しっかり休んでいよいよ夕方はレースです!

(Morginsからの眺めをショート動画にしてみたのでよかったご覧ください。→ https://youtu.be/wfzpJYiJSXw)



バーティカルのコースは前半、地元の『いつもの林道』と変わらない林道の緩斜面。そしてラストに見上げる壁が待ち構えている設定。



スタート後、最後尾集団から少しずつポジションを上げられたら…という作戦でしたが、完全に置いていかれる展開からスタート。焦っても仕方ないので、自分が一番速くゴールできるであろうなるべく一定のペースで前を追います。中盤で中国の選手を1人パスしたあたりで、見えなかった前に5〜6人の選手の背中が。見えただけではまだ数分の差があったりするのが山岳レースですが、それでも見えるのは気持ちの面でも全然違います。最後は一定ペースを保ってきたことが活きて、しっかりスパートする脚も残っていました。



60/62位。前に見えていたのはアジアのライバル中国の選手たちでした。

あらためて思えば、ここに来ている選手たちは各国のセレクションを勝ち抜いたTop of Top。1人で参加しているような選手でも、他競技で自国を代表するような面子ばかりです。私も日本のセレクションを勝ち抜いて来たとはいえ、そう簡単に勝たせてくれるものではありません。



自国を代表するプライドがぶつかり合う世界最高峰の山岳スキーレース。60位と61位の争いであっても、それは同じ。



2017年にワールドカップ参戦を初めてちょうど10戦目。やっとこの場に慣れてきたし、この場でベストパフォーマンスを発揮する感覚を掴めてきました。それらが今日を頑張った一番の収穫です。



そのひとつの順位を入れ替えるのにどれだけの熱量が必要か、ワールドカップシーズン閉幕まであと2ヶ月、ガンガン気持ちを燃やしていきます!!

明日は大会は休養日、インデビジュアルの下見に行ってきます♬