Morginsワールドカップは大会最終日、インディビジュアルレースでした。閉会式でアナウンスされましたが、Morginsは2025年の世界選手権の舞台だそうです!もちろん私も出場を目指すわけで、出場が叶えば今回の参戦で稼いだ経験値は大きいです♬

















午前7時半、9時のスタートに合わせてチェアリフトでスタートエリアを目指します。今日も7Peaksがめちゃくちゃキレイ。結局、滞在中ずっとお天気最高でした!

スタート前でマイナス10度、冷え込んだ朝の雪面はカチカチでスリッピー。ただ登りも降りも日当たりが良いコースなので、時間の経過とともにコンディションは目まぐるしく変わりそうです。

では、いつものように写真はありませんが、レースのレポート。スタート直後、3〜4人くらいの選手がシールを剥がしてしまい
、貼り直しのロスをしています。SKIMOはギアスポーツでもあるので、これに限らず強い選手でも様々なアクシデントに逢うことがあります。そのあたりを確実にノーミスでいくことも、私のようなポジションの選手には前を追うためには大事かと。
そんなシールが剥がれるアクシデントがあっても、強い選手はあっという間に逃げていきます。

その後は4年前からのライバル、Charles(ブラジル)、そして初めましてのグァンヒ(韓国、読み方難しい 笑)と後方集団になり、特にCharlesと競り合う形に。

最初の滑降、逃げるCharlesにいつものアグレッシブさがありません。実は初日のスプリントで他国選手と接触し、手指2本を骨折中。火曜日にオペで、世界選手権には間に合うそう。かなり痛いだろうにその根性、熱いぜCharles!

手負のライバルにも全力で勝負するのがスポーツマンシップ。2回目の登りでCharlesを抜き、ジリジリと離す展開に。
あまり普段、ジェルや水分を補給しない私ですが、今回は計画的に補給。2時間を超えるレースなので、補給もきちんとすべきですね。

例の稜線走りは今回のコースのハイライトなので、カメラマンがバッチリ待機。アレ!アレ!ジャポン!とめちゃくちゃ煽ってきますが、足元はカチカチ、その先は谷底(笑)

一応、この区間は追い越し禁止でしたが、トップ集団はどんな風に通過したのか気になります。

そこからわかる人にはわかる裏鵯みたいなところに、伊吹山の中央ルンゼみたいなところから滑り込みましたが、パウダーはすっかり飛ばされて岩があちこち顔を出してなかなかデンジャラス!私も何回か岩の頭を踏んだかもしれません。
この滑降はよっぽどだったのか、特別ルールで交換用のレンタル板が用意されてました。普段ならコーチが選手に予備板を渡しますが、コーチは進入禁止で用意されたのは本当にレンタル板。折れたらその場でブーツにサイズを合わせるとか。なんて臨機応変。
このあたりではまだCharlesの気配をなんとなく背後に感じます。滑りはあちらの方が上手、きっと滑降で詰めてきたのだと思います。

私の武器は登り、次のツボ足で離そうとちょっと攻めのペースにアクセルを踏みます。狙いどおり、このツボ足でかなり離せたかなと。

そこから芝が見えまくりの軽い斜面を降って、登り返して下見禁止だった終盤のエリアへ。下見禁止=さっきよりデンジャラスということは容易に想像がつきました。狭いルンゼに木、それに岩が…とにかく板を折らずに無事に滑りきれたので合格点。そこからのラストピークまでの登り返しは永遠に続くマイクロキックターン。数歩進んでキックターン、数歩進んでキックターン。何回キックターンしたかわかりません(笑)

ラストピークからはゴールまで落差405mのダウンヒル。別ルートからやってきた女子選手と一緒になりましたが、間近で見ると強い選手でも想像してたのとは違う滑り。滑りだけじゃ無い、酷使した脚で滑るスポーツだからこその滑りは参考になりました。

フィニッシュは55位の2時間12分26秒。レースらしいレースをした集団最後尾からはまだ大差(約20分)ありますが、今日はバーティカルより更に手応えあり。かなりテクニカルだったコースを最善のペース、最善の攻め方で完走できたことが自信につながりました。長いレースだからこそ縮まる時間幅も大きいはず!

散々と思えたスプリントからバーティカル、インディビジュアルと右肩上がりに手応えを感じられた。そう考えたら、今シーズンの残りに向けてこの上ないスタートなのかもしれません。

レースは終わったばかりですが、Next stop、イタリアはVal Martelloへこれから移動します!そこで日本チーム本隊と合流、次からは若いチームメイトたちとTeam Japanとして戦います。

今日は疲れた体に鞭打って4時間の電車移動、眠い!(笑)