英語で人生修行していこう!

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独学で英語の上級をめざしています

ヒラリーの強さの素は

2011-11-17 11:36:56 | TIME reading
ご存知アメリカの現在の国務長官・ヒラリー・ロドハム・クリントンの強さは
一体どこから来るのか、チャラ男という印象だった夫のビルの一連の愛人騒ぎから
ずっと疑問に思っていました。

その謎の一端が消えたのが先週号のTIME(「えこひいきの科学がカバーだった週)の
Milestonesの大きく写真でUPされている彼女のお母さんの死亡記事。

11月1日に92歳で亡くなったヒラリーの実母・ドロシー・ロドハムはまるで半生記を書くとミリオンセラーになりそうな
おしんを地でいくような人物だったことが判明。

1919年に生まれるが彼女はいわゆる崩壊家庭で育ち、8歳で親から見捨てられた(詳細は不明)。

妹と二人でシカゴから祖父母の住むカリフォルニアに行き、
あまりの居心地の悪さに14才でそこを去るものの
大恐慌の最中に高校を自力で卒業する。
1937年に再びシカゴに戻って実母が果たせなかった大学を卒業し
事務の仕事についたあと、ヒラリーの父親である夫・ヒュー・ロドハムと結婚した。
3人の子どもに恵まれ(ヒラリー、ヒュー、トニー)、
この3人の子どもに自立することの大切さを懇々と説きつつ育てたそうだ。
決してあきらめないという精神はそれと共にヒラリーに受け継がれたのだろうなぁ。

母親のドロシーはヒラリーの一番の理解者だったのだろう。
彼女が弁護士になり、政治家に転身してからも女性と子どもへの権利を一番大事にして欲しいと願ったのも無理はない。
自分がどれほど厳しい環境で自らを律してきたか、
これは母親の経験からくる言葉だから誰も打ち勝てないだろう。

この情報からヒラリーが国務長官として何をして、どう他の長官たちと手法が異なっているのかを
彼女の特集記事から読み解くことができる。
彼女は非常に現実的であり、'agile'(機敏、賢い)なのだそうだ。

その記事に何度も登場する言葉が,'limit'。

限られた条件下で最大限の利益(国益)を上げるには何をするのがベストか。
アメリカ一国での限界も視野に見据えた冷静沈着な判断ができる人物がヒラリーだと
この記事は彼女を大絶賛しているように思えた。

私は強いだけの女性だと思っていたのだけど、女性ならではの強さしたたかさをあわせ持った
すごい人物だと再認識した。

昨晩の『クローズアップ現代』でも女性のスポーツに特化して強化を行うというから
これからますます日本にも国のリーダーとしてふさわしい女性が登場してくるだろう。
いや~~楽しみ、楽しみ。

「働かないで家で育児と自分の世話をしてくれ」と言われた私には
その叶わなかった夢を果たしくれる優秀な女性の登場を待ち望んでいる。