英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

ボリショイバレエの暗い闇より

2013-02-22 10:04:33 | TIME reading
TIME2/25日号より'World/Dirty Dancing.

ボリショイバレエと聞いて?「ん?サーカスなら知ってる!」と思われる方、
はい、そうです。
どっちもとても有名ですよね。

バレエ団のほうは世界でも指折りの有名バレエ団です。(私的には、イギリス・ロイヤルバレエ、サンクトペテルスブルグ・マリンスキーバレエ団の次に好き)

私がバレエに興味を持ち始めたのは、少女雑誌を読み始めた小学3年生辺りから。
何せ専業農家のド田舎の3世代住居の田舎暮らしでは
こんな世界があるんや~~!ともう呆気にとられてましたね。
13歳、中学一年で別の窓となる英語との出会いとこのクラシックバレエの窓。
どちらも世界は広いな、と私に思わせてくれるものでした。

そこからウン十年(汗)が経過して、アイフォンでFBやTwitterで
どれだけでも世界中から瞬時に自分の好きな情報が入手できるようになったんです!
すごいわ~~、技術革新には舌を巻く。

最近のこのバレエ団の一大スキャンダルが、芸術監督セルゲイ・フィーリンが帰宅時、
暴漢に襲われて顔面に硫酸のようなものをかけられたという事件です

まるでアルカイダの一味になったかのようなフィーリン・・・。
まったくひどいことをします。

この事件の発端は、フィーリンを芸術監督に指名したボリショイ劇場のドン、Iksanovとフィーリンと同時代にライバルとして覇を競ったNikolai Tskiskaridze(ニコライ・ツィスカリーゼ)の権力争いということらしい。

私が小さい頃に有名歌手や芸能人がにたような事件に遭遇したことがあったような??
うぅぅ・・・・ロシアはまだそのレベルなんだろうと思います。
中国も同様な文化レベルかな??
裏での権力争いが表面化して、その後、多少なりとも状況が民主化されるといいのだけど。
美しい芸術の裏には、お金や権力が渦巻くどす黒い抗争がある・・・・。
なんともやりきれない思いがしますね。

一つだけ明るいニュースが。
2月19日付朝日新聞文化欄より。
法学者の巨人、ドウォーキン氏を悼むから。

少し前一躍時の人となったハーバード大学教授サンデル氏が指示するロールズとは異なる法哲学者、ロナルド・ドウォーキン氏について書かれた記事でした。

彼は東欧からの貧しい移民の子としてアメリカにやってきたそうです。
母子家庭で育ったことから、苦学して自分の知力を頼りに学者になった方でしょうか。

多用な価値を認めるコミュニタリズムのロールズ派(サンデルも含む)よりも
伝統的な倫理的価値観は一つではないか?から始まる考え方をもつ人だそうです。

私に読みこなせるかは甚だ疑問。
でも「善く生きる」という彼の座右の銘は心に強く響きますね。
まず論文集から読んでみようかと思っています。
がんばるぞぉ~~♪

私が胸にぐっときたのは、特にこの記事でのこの部分、
「善き生は人並み優れた業績を残す生ではない。<中略>
我々はむしろ善く生きることを目指すべきである。
尊厳なき生は、一瞬で消える。
しかし他者を尊重し、自らも善く生きるならば、
我々の生を宇宙の膨大な砂粒の中の小さなダイヤモンドとすることができる」

私も無名なまま生きて死ぬんだ、と覚悟はしています。
でも、このような著名な法哲学者の彼もそう思い、
実行をしていたとは!

ボリショイバレエ団内での権力争いを見るにつけ、
つくづく善く生きることは、他者を尊重しつつ
自分の尊厳も認めることだと思いました。