☆わんこと一緒の想い出と共に☆

シェルティと暮らしていたマールママの記録と記憶のためのページ

ローマ 編

2010年07月11日 | イタリア旅行
思わぬアクシデントがあったものの幸い大事に至らず 
昼食の後もローマの観光は続いた。


古代の栄華を物語る 歴史の宝庫 ローマ


その中でも、圧倒的 存在感のある遺跡 コロッセオ





5万人を収容したという古代ローマの大きな闘技場は
長い歴史を刻んだまま巨大な形で迫ってくる。



中に入って見学している人たちが見える。

紀元80年の頃に完成したというこの建物が、
様々な歴史や地震にも耐え補修されながらも壊れた部分はそのままのリアルさが 
当時の建設技術の確かさと市民が熱狂したであろう闘技場の“夢のあと”を残していた。





古代ローマの遺跡が多いその近くでは、今なお発掘作業が続き新たな発見もあるという。


パラティーノの丘の下に広がるフォロ・ロマーノ は
ローマ帝国の政治経済の中心であった場所

 (車窓から)



歴史遺産がいたるところにあるイタリアは高層ビルがない。
古い建物を大切にアパートとして使い、車は道路にびっしりと停められていた。

バイクも多く見かける。

街の景観も古いものに調和する色使いだったりする。

イタリアは想像以上に すばらしい歴史ある国だった。


イタリアの食事は日本人にも馴染みがあり、旅の間提供されるお食事をきちんと摂って
間食は、たまにジェラートを食べた以外ほとんどなしで過ごした。





ツアーはハードスケジュールではあるが、
せっかくの機会に見ていきたい必見ポイントを効率よく回って見せてくれる。

最後は ローマ三越 でのショッピング

その後ローマ市内をバスの車窓から眺めながら空港へと向かった。

そして夜8時過ぎ 私たちは機上の人となり 

感動の イタリアに 別れを告げ 帰国の途に就いた。



グラッツィエ イタリー  




ローマの出来事

2010年07月11日 | イタリア旅行
イタリア旅行 最後は ローマ郊外のホテルに2連泊

それぞれに違った趣のホテルに泊まり、
それまでのホテルの中では一番大きく設備も整っていた。
しかし夜のお食事のときレストランに大きな蚊が何匹も飛んできたのには閉口したが、
それすら笑いの種にしてしまうツアーの仲間たち。

お天気にも恵まれ、なんのトラブルも無く最終日を迎えたことに安堵感が広がっていた。

広い サンピエトロ大聖堂 を出てから

自由時間が過ぎても、集合場所にひとり まだトイレから帰って来ない!
さあ~大変!
私はヒゲ殿下と言っていたが姉は 玉置浩二さん(今の)に似ているのでそう呼んでいた。

定年退職して会社を辞めた後にお髭を伸ばす方が多いらしいし、年齢的にもそんな感じ。
奥さまが心配そうにして待っていた。
暫くして運よく見つかったが今度は探しに行った奥さまが戻って来なかったりと
あの人混みで迷子になったら大変なことになるところだった。





無事にバチカン市国を出て、ローマの観光名所に向かう。


映画『ローマの休日』で有名な トレビの泉







中央付近は人ごみが多くスリも多いからと左側からコインを投げて写真撮影

そのあと、スペイン広場 へ 



階段の日陰の場所に 多くの観光客が座って広場や通りを眺めていた。

集合場所は階段の上にある教会の前。

暑いのと、疲れてきたのと、、、ぐったりしながら階段を上って行った。

(偶然マダムが写っていた)

その階段の最上階付近で  

事件が起きた!!! マダムが狙われた!!!


なにか 一瞬 ゴタゴタしていたようだった。

姉が マダムに 「お財布取られてない?!」と聞いた!

バッグに手を入れたマダムがサングラスとスカーフを取りだして

「ない!!!お財布がない!」  「えーーーっ?!!!!」 

「だれに 盗られたの?!!!」

周りを見渡すと露店の前で黒っぽい服を着た子どもが3人背を向けていたのが目に入った!
みんなで騒いでいたら、その中の10歳位のひとりの女の子が手のひらにお財布をのせてさしだした!

一瞬あっけにとられて見ていたがご主人が受け取って中を確認した。
最終日でお金もあまり入ってなかったと言っていたがカードは残っていたらしい。

それにしてもなぜ返したのか?
すぐに気が付きみんなで騒いだためか? 今もってわからない。

思い起こして見れば
あの時、私より少し前を姉とマダムが歩いていた。

私の少し後ろをマダムのご主人・・・
その間を白い布をまとった赤ちゃんを抱っこした色の浅黒い女の人が歩いていた。
今思えば、あれがまぎれもないジプシーだったのだ。

私の目の前に赤ちゃんの白い帽子が不自然に落ちて私はそれを拾い手渡そうとしていたその時、母親は振り返って受け取ったが、マダムは女の子たちに囲まれ盗られたようだ。
段ボールのような紙が押しつけられたと言っていた。

ほんと数秒の間の出来事 
一番底にあった財布だけが抜き盗られていた。

あとで見つけたのだがガイドブックにも
その手口通りの少女のスリ集団がいると書かれてあった。
赤ちゃんを抱っこしているように見せかけてひもで吊るし、その手を使う場合もあるらしい。あの時、帽子もわざと落として周囲の気をそらしたのだと思う。
母親が指示していたのだろうか?貧しさゆえの生活の知恵だとしたらあまりにも悲しい。
あの女の子の輝いていた大きな目が忘れられない。

朝からガイドさんにも、スリに気をつけるように言われていて、その時はそう思っていたのだが、あの場面では赤ちゃんに目が行っていたから疑いは持っていなかった。
やはり旅も終りに近づいてみんな気が緩んでいたと思う。

ともかく無事にお財布が返され何事も無かったからよかったものの
すぐに目の前で起きた 一瞬のスリ事件 


なぜマダムのバッグが狙われたか?

 狙われたバッグとお財布(マダムの了承済み)

狙われなかった私と比較してみよう。

 真実の口 の前で

軽くて機能性重視のチャックがいっぱいついたバッグを、
いつもお腹の前に抱えるように持てと姉からうるさく言われていた。
身なりも、おしゃれよりは動きやすさを重視した服装 

どちらを狙うかは 言わずもがな。


世の中の怖さを知らないマダムを心配そうにサポートして歩くご主人が
「ローマの休日」のアン王女役のヘプバーンとグリゴリーペックの姿に重なった。

イタリアはスリが多いと聞いてはいたが、まさかの体験であった。

その時はマダムにとって、どんなにかショックな出来事であったかと思うが、
のちのちどんなイタリアのお話よりも、
誰しもが 「え~~~っ!!」 と 耳を傾ける一番の“おみやげ話”となったのである。