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石原慎太郎「弟」を読む

2017年10月07日 08時27分18秒 | 読書・本を読む事への楽しみ誘い。日蓮正宗御本。その他一般著作物電子書籍・辞書類
図書館で借りた作家、石原慎太郎さん著作の「弟」を読了した。
この二人の兄弟の兄弟愛、兄弟の絆の深さに感銘した。普通なら、長男が生まれた後、次男の弟が生まれると、長男の、弟に対する、親の溺愛ぶりを嫉妬し恨むものだが、この兄弟にそんな事は微塵もない。むしろ、家長として、兄慎太郎さんは、弟の裕次郎さんが生まれたのが余程嬉しかったらしく、弟を見守り見つめる目が、他のどこの家族に比べても優しく頼もしく、温かい。本当にこの兄弟はタッグマッチを組み、相手に殴り込みを掛けたり、他人との駆け引きに長けていて、裕次郎さんが慎太郎さんを助け、その逆も多々あり、凄い兄弟だ。
日本の映画界を後には引っ張り支える裕次郎さん。日本の文学界を引っ張り、後に政界に進出する慎太郎さん。学生時代に慣れ親しんだ湘南の海でのヨットでのヨッティング。最高のロケーションだ。
晩年、裕次郎さんはケガや病魔に苦しむ。しかし、決して一歩も引かずに最後まで命を燃焼しきった。それを見守る慎太郎さんの確かなまなざしと励まし。こういう兄弟愛は、見ていてスカッとして気分がいい。私は一人っ子だが、こういう兄弟に生まれてみたかった。
読後感は明瞭として、益々この兄弟のファンになった私がいる。長い小説で、二週間の期限を延長して三週間目で読了となった。いい話だった。

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