11月15日 三越で行われている手塚雄二展を見てきました。
午前中、丸の内で、ミレー展を見て、
丸ノ内ホテル7階の「大志満・椿壽」でお昼にしました。
同行の一人が大志満の関係者だから、申し訳ないくらいの
おもてなしを頂いて、加賀、能登のおいしいものを頂きました。
手塚雄二さんは、日本美術院の理事であり、東京芸大の教授でもあります。
ギャラリートークが2時からありました。
「おぼろつくよ」
雨より霧が好きです
霧より月夜が好きです 手塚雄二
図録の最初に書かれた言葉です。
繊細な深い静けさを感じる日本画ですが、先生のトークは
めちゃくちゃ面白い。東京芸大生時代の寮生活の個性豊かな仲間たち
の話しには、笑いました。
平山郁夫先生の助手になって教わったこと、「絵を教えてはいかん。
いい絵描きは、背中を見せて学ばせるんだ」「絵は黙って盗むんだ」
平山先生は、誰に対しても平等に指示してくださったが、お酒は強かった。
文化とは、ゆっくり変わっていくもの。自分なりにアレンジしたものが
オリジナルで、それが価値がある。そのためには、古典を、国宝を
見なさい。・・・・というお話でした。
日本画家のイメージとは違った、71歳には見えない、イケメンの先生でした。