魔法のネクタイ～

実は、ここだけの話だがオレは『魔法のネクタイ』を持っている。

これは数年前にソウルの街角で求めた物であり、数あるオレのネクタイの中で最も安いものである。

たんなる紫色のレジメのネクタイである。まだパープル色が人気を得る前に求めたものである。

これが何故、魔法のネクタイなのかというと・・・

購入してから数年経つ今に至るまで、このネクタイをはめて仕事に挑むとことごとく商談が思うように成立するのである。自分でも驚くようにうまくいくのである。

それに気づいてからというものの、気合いを入れなければならないシチュエーションで、オレは必ずこのネクタイをはめてきた。そしてことごとく難しい状況をクリアーしてきたのである。

さすがに、毎日これを身に着けるわけにはいかないが、ここぞというときにはシャツを替えても、こいつを連投させたりすることもあるのだ。

一生使えるものではないが、今のオレには力強いビジネスアイテムなのである。