開幕戦(ブラジルvsクロアチア)を見た後、「日本がグループリーグを勝ち抜くのは難しそうよ」と言った直感が本当になってしまった。
その直感がどこから来たかと言うと、スピードとプレスの激しさだ。スピードはパススピードと走るスピードの両方。
そしてもっと驚いたのがチリだった。それについては前にも書いた。
コスタリカもチリに近い。
チリvsスペインの解説は確か藤田さんだったと思うが、彼の解説は私と視点がちがっていた。
今朝日本が負けて、それを受けたテレビ番組内で、やっと評論家・解説者の人たちが、前からのプレスの新しい局面について語り始めたような気がする。
チリやコスタリカのように、前からガンガンプレスして、2人目・3人目がプレスをたたみかけ、彼らのあとを、他のメンバーがカバーして行くやり方。
そして、奪ったらものすごく速い攻めへの切替えで、いっせいにゴールへと向かう。
また、一度ディフェンスで抜かれてもあきらめずに再チャレンジするその時の切替えしも早い。
日本もプレスはするが、粘っこさがないし、攻めに切り替わってからのスピードが遅い。長いボールのスピードと正確さも劣る。
もう一つは、身長。180cmも後半のディフェンダーがスタンダードになりつつある。日本選手はよくこけていたが、敵の圧力にぶっ飛ばされている印象が強かった。
日本の代表選手は、当然優れた面々で、小さい時からサッカーをやって、英才教育も受け、海外でも揉まれている。
もちろん、底辺も広いには広いが、ヨーロッパ・中南米・アフリカに比べると決定的に違うのが野球の存在だったり、ハングリーさだったりする。
アメリカも日本と似ているかも。アメリカにはアメフトもある。
プロのスポーツ選手としてお金持ちになるのなら、ヨーロッパ・中南米・アフリカでは圧倒的にサッカーなんだと思う。
だから、そこを目指す子供・若者が多い=底辺が大きい。サッカーが貧しさから抜け出すための道という国は沢山ある。
はたして彼らを相手に、日本人が勝てる方法とは? ものすごく難しい課題を投げかけられた。
大久保は方法があるはずだとインタビューで答えていた。今日の本田と大久保のインタビューは好感が持てた。本当に一生懸命考えて言葉を絞り出していたから・・・。
最後になるが、長友はやはりすごい選手だ。小さい身体で最後までミスも少なく、逃げ方もうまく、一番良かったように思う。
キーパーはもしかしたら弱点だったかも・・・というより、あれだけリスクをかけて攻める場合には、カリスマ的なセンターバックとキーパーが必要になってくる。
今後誰が監督になっても、日本チームを強くするのは簡単ではない。頭のいい人なら、固辞するんじゃないかと思うくらいだ。
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