先日メガネを作ったお店から、この展覧会の招待券が送られてきたので、行ってきました。
亀高というのは二度目の結婚相手の苗字だそうです。
女流洋画家の先駆者で、神戸にアトリエ兼絵画教室を持っていたといいます。
戦前は子供の絵が多く、戦後は花の絵が多いのが不思議でしたが、本人の言葉として「子供を育てていた時は、気持ちが子供に向いていて、今は庭で花を育てることに気持ちが向いている。気持ちが向いているものを描いているだけ」というようなニュアンスのものが残っているそうです。
昔は女流画家への風当たりも強く、苦労もなさったようですが、夫に先立たれ、子供を育てるためにも一生懸命に描いたようです。
この展覧会がもようされた小磯良平記念美術館には、小磯のアトリエが移築されています。そこで最も印象に残ったのがパレットです。
意外なことに、小磯さんはパレットを洗わず、ずっと絵の具を重ねて使い続けたとのこと。あの優しい画風からは想像がつかない事実にびっくりしました。
庭も復元されていて、ブドウの棚があり、その下に洋蘭の鉢がいくつか並んでいましたが、植え替えをしていなくて、ぼうぼうなんです。
ガイドの女性に、あれを植え替えないのも小磯さん流ですか?と聞いたら、そうだということ。これも意外でした。
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