たいぴろのきままDiary

四兄弟と家事と仕事と趣味と...たいぴろ家は今日もてんやわんやです。

竹熊手と竹ぼうき。 国産信仰

2019年11月21日 | 
落ち葉の季節、今日は朝から熊手が三丁売れました。

当店で売っている竹熊手は今は中国製。ですからお客様にも「持ち(耐久性)はイマイチかもしれませんよ。」と言って売ります。

一昨年までは国産で丈夫で使いやすく、お値段も安い熊手を売っていたのですが、去年 作っていた職人さんが83歳で亡くなり、お店も廃業してしまいました。

結局は後継者不足、材料不足、作る人がいても手間の割には売れない竹製品。今は良いものを長く使うという人も減っていますからね。
人手不足、高い、売れないの悪循環が国産の木工、竹製品。

上が中国製。ホームセンターに売ってるのと同じ。
下が国産。特にこの熊手はもう入らないので、今は非売品で保管してあります。


当店も京都と高知で竹熊手を作っている職人さんを知っていますが、一本2.000円以上する高級品ですから、こんな地方都市では売れません。東京のハイソな人なら買うでしょうけどね。

竹ぼうきも同じです。特に竹ぼうきは中国製はダメだ!すぐ壊れる と言う人が多いです。今朝も「アンタんちは竹屋だから、国産のほうきがあると思って来た。」というお客様がみえました。

でもね!竹ぼうきに関しては一概に中国製が悪いとは言えないんですよ。特に当店で取り扱っている竹ぼうきは丈夫で掃きやすいんです(なんちゃって、エラそうな)

当店は6種類の竹ぼうきを扱っていますが、一番のおすすめは中国製なんです。日本の職人さんが現地で厳しく指導して作らせたものなので。

6種類のうちの4つのほうき。
上二つが国産。特に一番上の黒竹ほうきは高級です。ネットでは4.400円で出ていました。もちろん当店では全く売れないので、今や埃が積もっています(笑)

下二つが中国製、一番下がイチオシの550円のほうき。当店にお越しくださる庭師さんのほぼ9割がこのほうきを買ってくれます。


竹ぼうきはともかく、熊手はなんとか安く国産で出来ないものかなぁとうちの父に提案したのですが、熊手作りには竹骨を曲げる特殊な機械がいるので無理だそう。
最近の父は取り憑かれたように竹箕ばかり作っています。


食料品でも何でも 今は外国産が当たり前で、国産を探そうものなら値段は高いし、品は少ないしって感じですが、食料品なら安全性、日用品なら耐久性や精度はやはり日本製ですね。

私は国産信仰はあまりなくて、質より安さを取る人なので、ホントは偉そうな事言える立場じゃないけど。
まあ竹製品に関しては、日本製なら間違い無いなとは思います(竹ぼうきは違うけど・・って、また言ってる〜。)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする