先日紹介したこの本に、楽しくボケる方法のひとつとして、生活に刺激を求めることが書かれていることを紹介しました。そのために著者は何度も転居していました。
その先には次のような記述もあります。
私は昔から旅行、転居、転職といったことをすごく大切なことと考えて、自分でもたびたび繰り返してきました。
それらの行動は、どれも「新しい環境に身を置く」と言うことです。その刺激によって、ボケを遅らせる、いい方向へボケを持っていくことができるのではないか。「この道一筋五十年」などと一つの場所、一つの仕事にこだわっているほうが早くボケる、悪くボケる気がします。
これを言うと炎上しそうですが、結婚も一度で満足しないで三回ぐらいしたほうがボケにくいと思いますけど。
「新しい環境に身を置く」と、生きていくうえで必要な「たくましさ」が身につくということもあるでしょう。
ここまで言われるとついていけない感じです。タカ長など同じ人と60年以上生活していますが、その間には生活や感情の起伏がありました。その起伏に真摯に向き合えば、惰性ばかりではないように思えます。夫婦は「空気のような存在」になることが一つの理想かも分かりませんが、そのような存在になると刺激が少なくてボケやすいということでしょうか?
ボケ対策のために結婚3回、いくら何でもその考え方にはついてゆけません。
まんざら冗談ではないのですが、「女房とワインは古いほうが良い」と思うようになりました。「女房と畳は新しいほうがよい」という考えに与すれば、3回も4回も結婚することになるのでしょうが、歳を取って新しい環境に身を置くとたくましさが身につくいう考えにも懐疑的です。それが出来るのはごく一部の人で、多くの人は新しい環境につぶされてしまうことになると思っています。
著者のように若い時から刺激を求める生きかたをしているとそのようなことは可能でしょうが、高齢になって、ボケ対策として変化を求めてもつぶされていくことになると思うのです。
皆さんはどのようのお考えでしょうか?