「ストーカーのように・・・」

教会での用事を済ませ、教会から家に向かう途中のこと。
日も暮れて薄暗い中、急に１台の車が、歩いている私の隣にピタッとついて来た。

と、その時「Ａ先生。すみません・・・」という声。
よく見てみると教会員のＫさんの車だった。
車の窓を開けて、ＫＦＣの箱を差し出された。
「これ良かったらどうぞ。召し上がってください。先ほど教会を出るときにちょうど見かけたのですが、渡せなかったので・・・。すみません。ストーカーのように追いかけてしまって・・・。」

突然のことで驚いたが、ご好意に甘えて、お礼を言って差入れを頂いた。
なんだか教会のみなさんには甘えてばかりのようだが・・・確かこの前も（別の）Ｋさんに「差入れです」って言われお煎餅を頂いたっけ。

私に箱を渡すと、挨拶をして窓が閉まり、Ｋさんの車は、私を離れてブゥーンと行ってしまった。
時間にしてわずか数秒。
走り去るＫさんの車を見送りながら、Ｋさんの心遣いに感謝した。
何もできない牧師をここまで大事にしてくださる教会のみなさんには頭が下がる思い。
また、そんな思いといっしょに、こうした方々のいる教会へ遣わしてくださったイエス様への感謝を覚えた。

明日は新約通論の試験

いよいよ明日は新約通論の試験。
十分とは言えないまでも、ある程度は勉強したつもり。

使徒の働きのアウトラインと新約聖書の各巻の執筆年代の関係や書簡の執筆事情などは、なんとなく概要を把握できた。
あと、パウロの３回の伝道旅行の足跡をたどりながら、各地での出来事も覚えなきゃいけないかな。
これでもＥ先生の計らいで、中間時代のことは範囲から外されたので、非常に助かっている。

明日の試験が終われば、１１月の後期開始までの二週間ほどは秋休みになる。
さて、寝る前の時間もう少し勉強しておこう。

周りから見ると・・・

最近、教会の近所の方と話すと決まって言われることがある。
「最近、若い方がたくさん来てますねぇ。」
実は今日も、教会の向かいに住む奥さんと話をした時に、そういう話になった。
その奥さんと話したのは初めてだったが、１時間ばかり立ち話になった。
途中で大学生の息子さんも出てきて、挨拶をした。
とても優しい感じの子だった。
すぐに颯爽とバイクに乗って出かけていった。

それにしても教会の近所の方々が、教会の集まりには直接参加していないにしても、どんな人たちが集まっているのかに関心をもっていることに驚いた。
その奥さんは別れ際に「どんなお話をしてるのか興味もありますので、また日曜日にお邪魔するかもしれません。」ともおっしゃった。
社交辞令にしてもうれしい言葉だ。

それはともかく、中にいる私たちが気付かない教会の雰囲気の変化を、周囲の方々が敏感に感じ取っていることが分かってきた。
今のところ赴任一年目ということもあり、表立って伝道プログラムをしていない。
でも、自然な感じで地域の方々にインパクトを与えているようだ。
日頃教会の前を通る人が、「この教会に行ってみようかな？」と魅力を感じてもらえるような教会でありたい。
でも、それは人為的な方法では生まれない。
やはり、私たちに注がれる神様の恵みのおかげとしか言いようがない。
教会を訪ねてくる方々の上に、さらに豊かな主なる神様の恵みがありますように。
そう祈らずにはおられない。