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バーニー・フュークス展

2014-10-07 | アート&クラフト

NHK「日曜美術館」バーニー・フュークス展が開催されていると知り、台風一過の代官山に向かいました。

TVで紹介されたせいか会場はけっこうにぎわっていました。入場料は500円(安い)。

作品は大きく「絵本」「肖像画」「風景」「スポーツ」に分けられていましたが、思ったより作品数も多く見ごたえがありました。

まずは「絵本」から

「森の中のアニー」

「セントルイス ジャズ ミュージシャン」

登場人物たちの住む世界や生活が生き生きとした表情と空間から伝わってきます。

続いて「肖像画」 これがすごい!

有名な「J.F.Kの肖像」

「クイーン・エリザベス」

「バーブラ・ストライサンド」

他にもニクソン元大統領やタイガー・ウッズなどなど、鉛筆、コンテ、油彩と様々な技法で描かれた肖像画はその人の性格や気品、声まで聞えてくるよう。

次は「風景」

「グランドキャナル、ヴェニス」

「お気に入りの場所」

この明るい色彩と光の扱い方は見事。部屋に掛けておきたい。

※ちなみにジクレ(デジタル版画)は2~30万円で販売されていました。

そして最後は「スポーツ」

「スプリング トレーニング マウンテンズ」

 「プラクティス アフター ア トーナメント」
 
選手一人一人や対戦の一瞬を描いた絵も実にいいのですが、空間の中に選手を絶妙に配置したこれらの作品もすばらしい。
 
フュークスの作品(油彩)は近づいて見るとキャンバスの目や下書きの線がわかるような薄塗りです。そして絵の具をテレピン油を含ませた筆や布で拭き取り、キャンバスの地の白さを活かすという技法でハイライトや木漏れ日など独特の光の表現を生み出しています。この拭き取りは水彩画ではよくやる手法ですが、ここまで自由自在に光、特に逆光を操るというのはすごいことだと思います。
 
バーニー・フュークスの作品はひとことで言うと、「かっこいい!」
 
卓越したデッサン力、効果的な構図、光の表現、躍動感、臨場感といったものが存分に味わえた展覧会でした。
 
これでベン・シャーン、ワイエス、ハインデル、フュークスと見たので次はロックウェルを見たいな~。
 
なお、2014.12.26(金)~2015.1.7(水)まで澁谷のBunkamura Galleyでも展覧会が開催されるようです。今回見逃した方はぜひ!

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