龍馬ゆかりの寺田屋を訪れ、ついでに、伏見の酒蔵を訪問した。ここには有名なもので黄桜酒造、月桂冠酒造がある。そのほかにもい中小の酒蔵があり、江戸時代からの伝統を今に伝えている。酒蔵が成立するには条件が二つある、第一の条件はおいしい水である。当然おいしい米も必要だがこれは運んできたら終いであるから、別にかまわない。おいしい水が潤沢にないと銘酒が生まれない。京都は古くから名水で有名であり今でも、市内には古井戸が今でも数多く残っている。
第二の条件は水運である。生産された清酒は、重量もかなりのものであり当時の運搬手段では水運に頼らないと、消費地に運ぶことができない。
兵庫の灘もその点条件に合致しており、伏見もまたそうである。ちなみに大阪は名水に恵まれず、酒蔵はほとんどない。
黄桜酒造の記念館と、月桂冠の大倉記念館を訪問して、改めて当時殷賑を極めた伏見の様子を想像することができた。また酒造の過程も想像していた以上に大がかりで、大量の清酒がここから江戸に運ばれていったというのもうなずける。大吟醸のための精米は本当に米を1/4ぐらいにしてしまうのも目の当たりにできて興味深かった。
また 大倉記念館では酒造りに使われる水を飲むことができる。実にまろやかな味でした。
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