千里徒然

大阪吹田 暇人写真日記

60cmRC反射望遠鏡のお披露目 天体望遠鏡博物館

2017-10-26 23:03:19 | 望遠鏡・カメラ

今年3月に天体望遠鏡博物館に搬入、設置されていた60cmリッチークレチアン反射望遠鏡の修復作業が完了し、先週土曜日(10/21)に天体望遠鏡博物館にてお披露目式がありました。

台風接近により大雨の中の式典となりました。引き続き天体観望会も予定されてましたが、あいにくの雨で中止となりました。

このところの長雨で、博物館スタッフの誰もこの望遠鏡のファーストライトは済んでいません。早く覗いてみたい。

来月の博物館の観望会、晴れてくれることを祈りましょう。

駆動系は専門家の手でE-ZEUS化による自動導入に変更されましたが、それ以外の修復作業、不要な部品の取り外し、ウォームギアのグリースの交換、塗装作業などは博物館のメンバーによりこつこつと進められ、どうにかお披露目式に間に合わせることができました。

私がお手伝いできたのは、ウォームギアにべっとりとこびりついた古いグリースをシンナーで拭き取る作業だけでしたが、少しだけでも修復作業に関われたのは幸せ。。。

この望遠鏡は京都大学の大宇陀観測所(奈良)で研究に用いられていたものを博物館が譲り受けたもの。

京都大学と五藤光学研究所との共同研究で、我が国で初めて開発されたリッチークレチアン望遠鏡とのことです。

もともとはシュミットカメラとして使われていた望遠鏡をリッチークレチアンに変更したものだったそうで、馬鹿でかい図体をしています。

博物館へ搬入、設置した際の様子が朝日新聞DIGITALに掲載されています。

http://www.asahi.com/articles/ASK3C4RCTK3CPLXB009.html(朝日新聞DIGITAL記事)

 

 
雨の中のテープカットです。スライドルーフは床にレールがあり、壁ごと動かすタイプですが、この日は閉めたままで正面のシャッターのみを開けての式となりました。


試運転中です。PCで自動導入操作のデモを行っているところ。


接眼側です。なんかバカでかく写ってますねえ。

これ以降は修復作業中の写真です。私が作業に加わったグリース交換の作業の日の写真のみしかありません。あしからず。


ウォームギアのグリース交換前です。真っ黒けです。


シンナーで古いグリースを拭き取ったあとです。きれいになりました。