
長岡京市は4日、節電・計画停電対策本部会議を開き、7月2日から9月7日までの節電策をまとめた。本庁舎は、空調を動かす時間の制限や電気機器の使用抑制で2010年夏季に比べて25%の節電を目標に設定した。市内の公共施設を市民が涼めるクールスポットとしてPRするほか、家庭や事業所にも節電の協力を呼びかける。
会議は小田豊市長をトップに市役所各部局や市教育委員会の幹部が出席して開かれた。
本庁舎は昨年6~9月、消費電力の少ない空調設備の導入などで10年同期比で27・2%の節電を達成している。今夏はさらに庁舎内の蛍光灯734基のうち200基を間引きして、自動湯沸かし器やコピー機の使用台数も削減。空調の稼働は始業から終業までに制限するなどし、本庁舎で25%、市の施設全体で15%の節電を目指す。
クールスポットはバンビオ1番館(同市神足)や市立図書館(同市天神)などの公共施設をはじめ、市内の商業施設にも登録を要請し、市民に外出を促して家庭の節電に結びつける。市の広報誌などを通じた市民への節電の周知や市内事業所への要請活動も行う。
計画停電は大飯原発3、4号機の再稼働次第という側面もあるが、「電力供給の危うい地域にいるという危機感は必要」(辻井仁史総務部長)として、6月中に対策をまとめることにした。
特に人工呼吸器などの在宅医療機器を使っている障害者や高齢者への対応を優先課題とした。上水道も、長時間停電に備えて長法寺のポンプ場に発電機の導入準備を進めることにした。
小田市長は「市民や事業所に協力を呼びかける以上、市役所が自ら率先して実践する必要がある」と述べ、節電策の徹底を求めた。
【 2012年06月05日 11時07分 】
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