災害時に避難所となる小中学校でマンホールトイレの整備を進めている京都府長岡京市に、全国の地方議会からの視察が相次いでいる。昨年3月に発生した東日本大震災を機に関心が高まったとみられ、被災地からも視察に訪れるなど、先進地として注目されている。
マンホールトイレは、下水道本管から避難所となる敷地に管を引き込み、地上と塩化ビニール管で接続して設置する。災害時には、マンホールのふたを開け、簡易なトイレを取り付けて使う。水道が断絶していても使用できるのが利点だ。
1995年の阪神淡路大震災で避難所のトイレが課題となったことから、同市は2009年度から京都府内の自治体で初めて整備に乗り出した。11年度末で9小中学校に132基を整備。13年度末には全14小中学校で設置を完了する計画だ。
他の自治体からの視察は昨年度7件だったが、本年度に入ってからはこれまでに15件と急増した。大半は地方議会で、関東地方や九州地方をはじめ、東日本大震災で被災した岩手県宮古市や宮城県石巻市の市議会からも視察団が訪れている。
10月下旬に長岡第十小(井ノ内)のマンホールトイレを視察した横須賀市議会の芳賀親男市議は「災害時に避難所を運営するうえで準備が必要だ。視察結果を市議会での議論に反映させたい」と話し、熱心に使用方法などを市職員に尋ねた。
長岡京市の嶋谷重治危機管理監は「他の自治体に先駆けて設置を進めたことが、注目につながっているのだろう。参考にしてもらえるよう丁寧に説明したい」と話している。
【 2012年11月20日 12時16分 】
マンホールトイレは、下水道本管から避難所となる敷地に管を引き込み、地上と塩化ビニール管で接続して設置する。災害時には、マンホールのふたを開け、簡易なトイレを取り付けて使う。水道が断絶していても使用できるのが利点だ。
1995年の阪神淡路大震災で避難所のトイレが課題となったことから、同市は2009年度から京都府内の自治体で初めて整備に乗り出した。11年度末で9小中学校に132基を整備。13年度末には全14小中学校で設置を完了する計画だ。
他の自治体からの視察は昨年度7件だったが、本年度に入ってからはこれまでに15件と急増した。大半は地方議会で、関東地方や九州地方をはじめ、東日本大震災で被災した岩手県宮古市や宮城県石巻市の市議会からも視察団が訪れている。
10月下旬に長岡第十小(井ノ内)のマンホールトイレを視察した横須賀市議会の芳賀親男市議は「災害時に避難所を運営するうえで準備が必要だ。視察結果を市議会での議論に反映させたい」と話し、熱心に使用方法などを市職員に尋ねた。
長岡京市の嶋谷重治危機管理監は「他の自治体に先駆けて設置を進めたことが、注目につながっているのだろう。参考にしてもらえるよう丁寧に説明したい」と話している。
【 2012年11月20日 12時16分 】