京都府の長岡京市埋蔵文化財センター(同市奥海印寺)は、市内の発掘成果を紹介するコーナー「まいぶんミニ展示」を開設した。年間を通して多彩な出土品を順次公開する予定で、現在は古代のローマガラスと判明した重層ガラス玉や長岡京時代の人面土器が見られる。
同センターは旧石器時代から江戸時代にかけての歴史的価値が高い出土品を常設展示しているが、豊富な発掘成果をより柔軟に活用するため、本年度からミニ展示コーナーを設けることにした。
現在の展示品は38点。古墳時代中期の「宇津久志(うつくし)1号墳」(同市天神)で出土した重層ガラス玉は、奈良文化財研究所が昨年行った調査で古代ローマ製のローマガラスと確認された。同古墳から出た青い環状ガラス玉も併せて陳列している。
雲宮遺跡(神足)で見つかった古墳時代前期の土師(はじ)器の鼓型器台は、日本海側の遺跡でよく見られる形式といい、ほぼ完全な形に復元している。長岡京時代の遺構から発掘された墨書人面土器はコミカルな表情が素朴な筆遣いで描かれている。
同センターの中島皆夫係長は「展示品を通し、多様な人々の営みを感じてもらいたい」と話している。
平日の午前8時半~午後5時と毎週第2、第4日曜の午前10時~午後4時に開館。無料。
【 2013年05月30日 11時12分 】
同センターは旧石器時代から江戸時代にかけての歴史的価値が高い出土品を常設展示しているが、豊富な発掘成果をより柔軟に活用するため、本年度からミニ展示コーナーを設けることにした。
現在の展示品は38点。古墳時代中期の「宇津久志(うつくし)1号墳」(同市天神)で出土した重層ガラス玉は、奈良文化財研究所が昨年行った調査で古代ローマ製のローマガラスと確認された。同古墳から出た青い環状ガラス玉も併せて陳列している。
雲宮遺跡(神足)で見つかった古墳時代前期の土師(はじ)器の鼓型器台は、日本海側の遺跡でよく見られる形式といい、ほぼ完全な形に復元している。長岡京時代の遺構から発掘された墨書人面土器はコミカルな表情が素朴な筆遣いで描かれている。
同センターの中島皆夫係長は「展示品を通し、多様な人々の営みを感じてもらいたい」と話している。
平日の午前8時半~午後5時と毎週第2、第4日曜の午前10時~午後4時に開館。無料。
【 2013年05月30日 11時12分 】